高校生理科研究発表会
Event

第6回高校生理科研究発表会の報告

受賞者・要旨集

講演者・査委員・実行委員

平成25年9月28日、千葉大学教育学部を主会場として、第7回高校生理科研究発表会が開催されました。

大講義室で受付を済ませる生徒たち

千葉県内はもとより、関東近県、遠くは秋田県、福島県、京都府などから発表者が次々に到着しました。
好天に恵まれたとてもさわやかな朝、受付の30分以上前から教育学部大講義室近くには、談笑する先生方や生徒さんたちが集まり、にぎわいました。

プレゼンの準備に余念なし

昨年は一昨年の1.5倍、195件の発表がありましたが、今年はさらに上回り、209件の発表がありました。3カ所に分かれた発表会場は熱気であふれました。
さあ、ポスターも貼り終えて、あとは発表時刻を待つばかり。お互い励まし合って、プレゼンの準備に余念がありません。
審査では、研究内容とポスターの出来栄え、プレゼンテーションの鮮やかさが問われます。
緊張感の中にも笑顔あふれる終始和やかな雰囲気でした。

発表風景(1)

千葉県立柏高校の「落下物の衝撃吸収」(物理)の研究発表です。テレビで見た「エッグドロップ」に刺激を受け、衝撃吸収の研究に取り組みました。
ちょっとはにかんでいますが、チームワークのよい明るい楽しい発表でした。

発表風景(2)

群馬県立前橋女子高校による「国際宇宙ステーションの観測と高度測定」(物理)の発表。測定の精度が高く着実に前進している研究、と高い評価を受けました。
審査員の先生方も聞きもらしや誤解、ポスターの見落としがないようにと真剣そのもの。発表を聞くのは楽しいけれど、エネルギーもたくさん使う仕事です。

発表風景(3)

清真学園高校による「三宅島のシマクサギに対する噴火の影響」(生物)の発表。三宅島の固有種の多くは島で独自の進化を遂げたもの。シソ科のシマクサギに注目し、2000年の大噴火が樹木と花の形態、繁殖成功率などにどんな影響を与えたかを調査しました。
自分の発表の合間を見て、他校の研究テーマの設定や研究手法などを学ぼうと、高校生たちは一生懸命です。

講演会場

今年の講演は、東京大学大学院の早水悠登さんによる「理科研究との付き合い方」と、佐倉高校の飯島 章先生・東葛飾高校の高石哲男先生による「研究者になって世界に羽ばたこう ISEF2012視察報告」でした。
写真は、早水さんの講演。研究の意味からプレゼンの仕方までとても役に立つ内容でした。

表彰式で 齋藤 康学長の挨拶

毎年、できる限り研究発表をごらんになる齋藤康学長です。表彰式での挨拶では「若い皆さんの科学への情熱をたくさんいただき感動しました。さらに努力を重ね、世界に羽ばたき、活躍できる人材になってください」と述べられました。
このあと47件の優秀賞と5件の各賞の表彰が行われました。優秀賞はすべて斎藤学長より手渡されました。

各賞受賞者(1)

茨城県立日立第一高校 佐藤実希さん(代表) による「津波の被害をのりこえたヒカリモの能力を探る研究」(生物)に、千葉市教育長賞が贈られました。

各賞受賞者(2)

初めて参加した静岡県立浜松北高校 大石雄太さん(代表)による「有孔虫化石を利用した古海洋環境の推測」(地学)に、千葉市長賞が贈られました

各賞受賞者(3)

今年の最優秀賞は渋谷幕張高校の矢吹凌一さんの「銅樹を大きく成長させる方法」(化学)に贈られました。矢吹さんはまだ1年生、これからが楽しみです。

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