千葉大学|高大連携企画室

 

     
ホーム btn_03gif e-マガジン リンク  

【告 知】
 
 
jisedai program
 
千葉理数教育高大連携ニュース NO.10(2008.04.10)

【1】千葉県立柏高等学校におけるSSHの取組み
【2】高大連携理数教育重点校8校と協定書を締結しました
【3】パーソナル・デスク・ラボ(PDL)追加
【4】編集後記県立船橋高校の高大連携の取り組み


 

【1】千葉県立柏高等学校におけるSSHの取組み
  今回は、県立柏高校の小泉先生に、県立柏高等学校におけるSSHの取組みについて、原稿を寄せてもらいました。

      千葉県立柏高等学校におけるSSHの取組

                     県立柏高校教諭 小泉 治彦
  本校は平成16年度より18年度までの3年間、文科省よりSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定され、理数科を中心として主体的・能動的に問題解決のできる生徒の育成を目標に掲げて、活動を行ってきました。現在は、平成20年度まで2年間のSSH継続期間の1年目が終了したところで
す。
  本校はSSHの取組みとして、学校設定科目である「サイエンスラボ」をはじめ、数学での「ゼミ形式授業」、その他数理科学講座や野外実習等を実施しています。また、同年にSSHに指定された関東エリア5校での共同事業として、夏の合同野外実習、年度末の合同発表会等を行っています。

◆研究の目標
  以下のテーマを研究開発課題として、SSHに取り組んでいます。
  「科学的に現象を探求し、主体的・能動的・創造的に問題解決できる人材 の育成を目指す、理数教育のカリキュラム・指導方法の研究開発。」

1.自らの興味関心に基づいて主体的・能動的に学習できる生徒を育てる。
2.論理的思考力を持ち、的確に表現できる生徒を育てる。
3.科学・技術の分野において、国際的視野を持った生徒を育てる。

◆事業の内容
1.「サイエンスラボ」の実施
  1・2学年の理数科を対象に、2単位の「サイエンスラボ」を実施してい ます。1年では科学的探究方法の基礎の習得、2年ではグループごとに課題研究を実施します。また、3年では希望者を対象に「総合的な学習の時間」を使って研究を継続します。課題研究の成果は、各種発表会や論文展へ出展しています。(次項で詳述)

2.数学の「ゼミ形式授業」
  1・2年次の理数科の数学において、クラスを3つに分け、ゼミ形式の授業を週1回実施しています。この授業を通じて、能動的な学習習慣とプレゼ ンテーション能力の育成を目指しています。

3.数理科学講座
  特定のテーマについて希望者を中心に探求を進める課題活動として、数理科学講座を設定しています。これは、担当者がテーマを決めて募集するという形式で行われ、大学等の研究機関や他校の先生方と連携して実施することもあります。平成19年度の実施例は以下の通りです。

「数学教養講座」「たたら製鉄」「Advanced mathematics seminar」

4.他校との合同事業
・合同野外実習:関東エリアのSSH校と一緒に、平成17・19年度には伊豆大島で、平成18年度には東海大学の研修船「望星丸」に乗船して合同野外実習を実施しました。
・合同発表会:毎年3月に関東近県SSH合同発表会を開催しています。4年目となる今年は、埼玉大学において実施しました。8校から約380名の生徒が参加し、口頭12件、ポスター約140件の発表をしました。

5.その他
  平成17・18年度には、オーストラリア北東部への海外研修を実施しました。

◆「サイエンスラボ」について
  理数科の生徒を対象に、科学的探究能力の育成を目標とした「サイエンスラボ」を実施しています。

1年次:学校設定科目「サイエンスラボ」(2単位)
  1学期は40人を20人ずつ2グループに分けて、物理・化学分野の基礎を学習します。理科実験の基礎技術や、測定値の扱い方、グラフやレポートの作成方法等を学びます。5月には日本科学未来館での研修を行います。2学期には天津小湊方面への野外実習を軸に、野外での自然観察の基礎を身につけグループでのポスター制作と発表を体験します。3学期には各分野に分かれて、ミニ課題研究としてグループごとにテーマ研究に挑戦し、口頭発表を行います。

2年次:「総合的な学習」(2単位)
  2年生ではほぼ1年間をかけてグループごとに課題研究に取り組みます。4月には研究テーマを設定し、研究計画の立案や文献調査を開始します。研究の過程では必要に応じて大学などの外部研究機関と連携して、研究室訪問を行います。3学期には研究のまとめを行い、学校内での発表会を実施し論文を作成します。

3年次:「総合的な学習」(1単位)希望者対象
  さらに研究を継続したい生徒を対象に、課題研究を発展させて科学論文展に出展します。その成果をもとにして、AO入試等に挑戦する生徒も多数います。

 これらのカリキュラムやこれまでの取り組みについての詳細は、本校のHPをご覧下さい。

県立柏高校公式ホームページ:http://www.chiba-c.ed.jp/kashiwa-h/

◆今後の展望
  これまで4年間のSSHの取組みを通じて、特に理数科の生徒たちは受動的に受験のための勉強をするのでなく、自分から意欲的に学習する態度、とりわけ疑問に対して自主的に探求していく態度と方法が身についてきているようです。今後、基礎的な学力をさらに向上させ、研究のために必要な力を身につけさせていきたいと思います。また、あと1年でSSHの継続期間が終了するのを受け、SPP等の活用や新たな高校間連携も視野に入れて、本校理数科ならではの特色をもったカリキュラムと指導方法を定着させていきたいと考えています。

 

【2】高大連携理数教育重点校8校と協定書を締結しました

 ずいぶんと遅れてしまいましたが、3月に高大連携理数教育重点校8校と協定書を締結しました。理数科を有する高校、SSHの経験校・実施校、SPPの実施校を対象に公募して、8校から応募がありました。大学は、高大連携理数教育重点校として高校の理数教育の発展を支援し、高校は、大学の理数教育の高度化に協力し、相互に高大連携理数教育の向上に資するものとする、という趣旨のものです。既に、何校かとは実際上協力関係にありましたが、20年度から本格的に協力関係が始動します。8校の内訳は以下の通りです。
  県立千葉高校
  県立千葉女子高校
  県立千葉東高校
  県立船橋高校
  県立柏高校
  県立長生高校
  市立千葉高校
  市立銚子高校

 
 

【3】パーソナル・デスク・ラボ(PDL)追加

 教育学部東崎研究室で開発された、力学関連のPDL実験教材が準備できました。現在11セットありますが、20セットを貸し出すことも可能です。内容は、「天秤と力センサーを用いた力の測定装置」で、具体的には浮力の測定などに使うことができます。もう一つの力学PDLは「バネ振り子と単振り子」です。教室の机の上で実験をすることができます。いずれホームページ上でも紹介したいと思います。これらは、特色ある大学教育支援プログラム「パーソナルデスクラボによる実験教育の展開」の一環として開発されたものです。以下のホームページを覗いてみてください。

 http://gp.pdl.chiba-u.jp/index.html

 この特色GPは4月7日のNHK総合「おはよう日本」で紹介されました。
 なお、大学のPDLとは独立に、簡易定電流器と高入力抵抗電圧計を用いたコンデンサーの電気用容量測定装置を試作しています。20セットほど用意する予定です。完成したら、ニュース等で連絡いたします。

 
 

【4】編集後記

 新年度になって、スタッフに異動が生じました。庶務担当の福家彩子さんが退職して、新たに鈴木昌男さんが赴任しました。千葉大学で長く入試関係の仕事をなさっていたベテランです。よろしくお願い申し上げます。
 このニュースは3月に出す予定だったのですが、ニュース担当の三門が急遽20日間の入院生活を余儀なくされ、発信が新年度になってしまいました。元気になりましたので、今年度もよろしくお願い申し上げます。

 
 



ちば元気プロジェクト

Copyright(C)2007-2011 Chiba University. All Rights Reserved.