[1]お礼
去る9月26日(土)当大学西千葉キャンパス けやき会館におきまして、県教育委員会との共催による第3回高校生理科研究発表会が開催されました。後述いたしますが、今年度は昨年度よりも33件増の118件の申し込みがあり、会場は高校生、先生方、一般の皆様など多数の方々の熱気であふれました。昨年度にも増して盛大かつ充実した形で実施できましたのも、多くの皆様方のご支援、ご協力によるものであると考えます。この場をお借りいたしまして、厚くお礼を申し上げます。
なお、近日中に高大連携企画室のホームページにこの第3回発表会の報告を載せる予定です。昨年同様、受賞研究の要旨を掲載するとともに、受賞者の高校にリンクを付け、その高校のホームページに飛ぶようにする予定です。
また、受賞者の高校のホームページで、この第3回高校生理科研究発表会の記事がある場合は、そこが参照できるようにいたします。完成した場合は、改めてこのニュースでアドレスをお知らせ致します。
[2]昨年にも増して大勢の皆様にご参加いただきました。
申込件数・・・・・・・・・・・・・・・118件(昨年比+33件)
申込生徒数・・・・・・・・・・・・・379名(昨年比+133名)
見学の高大学生・・・・・・・・・・57名
高校の教員・・・・・・・・・・・・・・48名
その他(保護者等)・・・・・・・・21名
以上のほか、実行委員、審査委員、講演者を加えると、約570名の参加者になりました。昨年よりも約130名の増加ということになります。
[3]ご受賞おめでとうございます。
講演終了後、けやき会館大ホールで、参加者全員の前で表彰式がおこなわれ、特別賞5件、優秀賞28件に加え2名の先生に優秀な指導者に授与される朝日新聞社千葉総局長賞が贈られました。
以下、特別賞と指導者賞の受賞者をご紹介いたします(失礼ながら敬称を略させていただきます)。優秀賞につきましては、今後アップいたします。ホームページをご覧ください。
@最優秀賞
「繊毛虫Spirostomumの生態」
千葉県立東葛飾高等学校:牛根 奈々
A千葉大学長賞
「落花生の殻からバニリン」
千葉市立千葉高等学校:渡邊 優樹、森園 里彩、江ヶ崎 裕生
B千葉県教育長賞
「マグマにおける鉱物の結晶化」
千葉県立長生高等学校:尾張 聡子
C千葉市長賞
「超微量貴金属触媒で作動する水素燃料電池の研究」
千葉県立安房高等学校:鳥海 宗紘、井上 雄貴、鈴木 亮平、田村 優樹、
中村 伊織
D千葉市教育長賞
「そうだ、パルスジェットエンジンを作ろう
〜戦時から現在、そして未来へと羽ばたくエンジン〜」
千葉県立長生高等学校:飯田 貴大、天野 秀太郎
朝日新聞社千葉総局長賞
千葉県立長生高等学校 教諭 鎌形 豊
(受賞理由)先生はSPP事業を活用した物理教育の実践に長年取り組まれるとともに,その成果を
生かして,生徒の科学研究を大変熱心に指導し成果をあげてこられたことによる。
千葉県立柏中央高等学校 教諭 中島 哲人
(受賞理由)先生は,学生科学賞やJSECに参加する生徒の科学論文の指導に長年情熱を持って
取り組まれ、さまざまな賞を受賞するなど大きな成果をあげてこられたことによる。
なお、上記の各賞のうち、最優秀賞、千葉大学長賞及び優秀賞は、齋藤康千葉大学長から、千葉県教育長賞は、県教育委員会指導課 小芝一臣指導主事から、そして千葉市長賞、千葉市教育長賞及び朝日新聞千葉総局長賞は、千葉大学先進科学センター 工藤一浩センター長から授与されました。
[4]素晴らしいご講演ありがとうございました。
表彰式に先立って例年行われております講演は、今年は、
(1)千葉県立柏中央高校2年 堤 朝風さんによる
「ギ酸によるフェーリング液の還元反応と銀鏡反応の研究」
(2)千葉県立船橋高校教諭 石井 規雄先生による
「国際生物学オリンピックが目指すもの」
でした。
堤さんは、この演題の研究で、第52回日本学生科学賞旭化成賞を受賞されました。また、第2回の高校生理科研究発表会では、千葉大学長賞も受賞されております。
また、石井先生は、新聞報道等でも皆様ご存知の通り、今年、筑波大学を会場に行われました、国際生物学オリンピックで日本初の金メダル受賞の栄誉に輝いた、県立船橋高校の大月亮太君の指導教員であります。両講演とも、会場の方々に大きな感銘を与えていただきました。
なお、石井先生からの特別寄稿を、高大連携ニュースNo.25(8/26配信)でお届けしてあります。
[5]温かい雰囲気でおこなわれた交流会も大成功でした。
表彰式終了後、生協の食堂で今回の発表会関係者による恒例の交流会が開かれました。
審査委員、実行委員、研究指導に当られた先生方や校長先生方など、大学、高校の関係者50名が参加しての交流会でした。様々な方々から、次々にスピーチがあり、盛大かつなごやかな情報交換会となりました。
高校と大学の関係者が、このような形で交流を行う機会はほとんどありませんので、とても貴重な会だと思いました。高大連携が、形だけではなく、精神的な面でも少ずつ進展していっている感を持ちました。
遠くの学校から参加された先生や生徒の引率業務のある先生方がこの交流会に参加しにくくなっていることは、とても残念に思います。参加できなかった先生方は、来年度、是非、時間等のやりくりをつけてご参加いただきたいと思います。
[6]各研究発表に対して審査コメントが届けられます。
千葉大学が主催する理科研究発表会の特色の一つは、入賞の有無に係らずすべての研究発表に対し、科学や教育の第一線で活躍する審査委員の先生方からその研究についてのコメント(審査コメント)が与えられる点です。コメントはその研究の素晴らしい点、改善を要する点など、これから更にその研究を進めていく上での有益なアドバイスも沢山含まれております。
現在、事務局にて、発表された皆様に送付できるよう鋭意作業を進めているところです。
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