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千葉理数教育高大連携ニュース NO.41(2011.2.18)

【1】「第7回全国物理コンテスト 物理チャレンジ2011」について
【2】関東近県SSH合同発表会について
【3】第3回千葉県高等学校課題研究発表会について
【4】「理科課題研究ガイドブック」ますます好評です
【トピックス】宇宙太陽光発電を考える
【編集後記】

 

【1】「第7回全国物理コンテスト 物理チャレンジ2011」について

 「物理チャレンジ」でおなじみの「第7回全国物理コンテスト 物理チャレンジ2011」のスケジュール詳細が発表されました。これは来年エストニアで開催される「2012年国際物理オリンピック」の国内予選でもあります。
 
  申込期間:2011年4月1日(金)〜4月30日(土)

 第1チャレンジ
   実験レポート:提出締め切り2011年6月6日(月)
          今年のレポート課題は「大気圧を測ってみよう」です。
   理論問題コンテスト:2011年6月19日(日)
           全国一斉約70箇所で実施します(千葉県会場は千葉大学)

 第2チャレンジ
       会期:2011年7月31日(日)〜8月3日(水)
      開催地:筑波大学ほか

 申し込み方法やレポートの内容など、詳しくは以下のHPをご覧ください。
        http://www.phys-challenge.jp/

 なおいちばん締め切りの早い「物理チャレンジ」について紹介しましたが、「全国高校化学グランプリ」「生物チャレンジ」の日程についても近々発表されると思います。以下のHPにてご確認ください。
        「全国高校化学グランプリ」http://gp.csj.jp/    「生物チャレンジ」http://www.jbo-info.jp/

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【2】平成22年度関東近県SSH合同発表会について

 毎年開催されている研究発表会で、今年は玉川学園で行われます。発表校はSSHの12校に限られますが、見学等の参加は当日自由にできます。口頭発表とポスター発表があるので、今後研究発表を予定している生徒たちには参考になることが数多くあると思います。
      日時:平成23年3月21日(月 祝日)9:15〜16:00
      場所:玉川学園講堂・サイテックセンター
         (小田急小田原線「玉川学園前」駅下車 徒歩3分)

     お問い合わせは玉川学園の渡辺康孝先生まで
                  TEL:042−739−8533

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【3】第3回千葉県高等学校課題研究発表会について

 この研究発表会は、おもに県内の理数科設置校の間で課題研究の合同発表を行うとともに参加校の生徒・職員の交流を通して課題研究に関する情報交換を行い、指導方法の向上や活性化を図ろうとするものです。
  第1回は市立千葉高校で行われましたが、第2回と同様今年の第3回はSSH交流会支援事業の一環として県立船橋高校の主催で行われます。

      期日:平成23年3月25日(金)
       会場:千葉県総合教育センター(千葉市美浜区若葉2-13)
       日程概略
            9:30〜 開会式
            9:50〜 代表生徒発表
           11:50〜 昼休み
           12:40〜 ポスター発表
           15:30〜 表彰式・閉会式

 ポスター発表の見学は自由です。会場が手狭であるため、口頭発表をとくにご希望される方は担当の吉田昭彦先生までご相談ください。          TEL:047−422−2188

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【4】「理科課題研究ガイドブック」ますます好評です

 我孫子高校の小泉治彦先生が県立柏高校時代のSSH指導をもとに著し、千葉大学先進科学センターが編集・発行した「理科課題研究ガイドブック」の評判は非常に高く、現在4900冊が全国の高校生、大学生、先生方に行き渡りました。残り部数1600です。今からご希望の方は下記の「注文方法」をご覧の上メールにてお申し込みください。なおpdfファイルとしてもアップしてありますのでダウンロードも可能です。
               http://koudai.cfs.chiba-u.ac.jp/guidebook.html

 先日10部以上注文の学校を対象に「ガイドブック」のアンケート調査を行いました。その中から感想を3つご紹介します。

 ・SSHの課題研究を進めるに当たって大変役立っております。この1冊があれば高校生も、研究の進め方、  まとめ方、発表まで一通りのことができると思います。本校では2年生の9月から3年生の11月まで課題研究を行うためとても有効です。
 ・価値としては1冊1000円以上の中身だと思います。とても優れたもので、今後課題研究のスタンダードにな  ると思います。来年度の理数科課題研究では4月から使わせていただきます。
 ・本校もSSHの指定を受け、生徒が課題研究を行っております。成果をまとめる部分がとくに役立ちました。  現在まとめの時期に入っていますが、一通り研究・発表が終わってから読ませるとより実感を伴って理解
できるのではないかと思っております。(中略)今後も利用させていただきたいと思っております。

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【トピックス】宇宙太陽光発電を考える

 化石エネルギーに頼っていられる時間はそう長くはなく、やがては太陽を中心とした自然エネルギーの時代へ移行することになるでしょう。問題は、戦争や飢餓による人口激減といったカタストロフィーを経ることなくソフトランディングできるかどうかです。今日、科学技術の発展と教育はそのためにあると言っても過言ではありません。
  さて自然エネルギーの特長は地域分散型、等身大というイメージですが、今回のテーマ「宇宙太陽光発電」は異例の超巨大プロジェクトです。なにしろ数万トンという「発電所」を宇宙空間に建設しようというのですから。
  2つの方法が考えられ、ひとつは衛星軌道に巨大な太陽電池パネルを広げ、発生した電力をマイクロ波に変換し、地上の砂漠や海上に設置された受信局(レクテナ)に送り、再び電力に変換するという構成。もう一つは、直径2キロもの鏡で太陽光を集め、直径200mのクロムやネオジムなどを成分とする特殊なセラミックスに当てて赤外線レーザーを発生させ、これを地上に送って電力とするか、あるいは水を分解して水素を得るという方式です。
  もともとこのアイデアは1968年にアメリカのグレイザーという科学者が提案したもので、70年代初頭のオイルショックの時代にたいそう脚光を浴び、そのころ教員になり立ての私も興奮した覚えがあります。しかしそんな危機意識もたちまち忘れ去られ、世界は石油と原子力の全盛時代に突入しました。そして30年たった今、エネルギー・環境問題の深刻さから再び、宇宙太陽光が見直されてきたという具合です。
  ところで日本の科学者、技術者たちはその忘れられた数十年間も地道に研究を進めてきたおかげでこの分野では世界のトップランナーであり、「JAXA、京都大学、三菱電機などがこの春、宇宙太陽光発電の実証実験へ」というニュースも、そんないきさつを物語っているわけです。とは言っても「地上で電力をマイクロ波に変換して10mほど飛ばしてデータを取る」というまだ基礎の基礎といった段階ですが、「2025年以降の実用化に向けて弾みがつく」と記事では紹介されていました(1/22)。
  「なぜ宇宙なのか」は言うまでもなく、強さで5倍、時間で2倍(昼・夜)合わせて10倍の太陽光エネルギーが得られるからというのが最大の理由です。しかし3万6千キロの静止軌道から地上数平方キロのレクテナにマイクロ波を送るのは、数百m先の針の穴を狙うに等しく「手元が狂ったらどうするか」といった安全の問題をはじめとして、今の試算では既存電力の数十倍と言われるコスト問題、「はやぶさ」の故障で私たちも大いに実感した過酷な宇宙の条件に耐えられるか、といった数々の難点から「国民に損害だけ与える科学技術」と切って捨てる科学者もいます。
  もちろん研究に従事する人たちをはじめとして「人類の生存基盤を確立するための必須の科学技術」と訴える科学者も多くいます。その場合、単なるエネルギー・環境問題の切り札としてだけでなく「宇宙に進出する」あこがれや、その先につながる人類進歩のロマンが垣間見えます。その思いは大切にしたいものです。
  しかし私は、故障や事故があっても手っ取り早く直しに行けるのが自然エネルギーの最大の利点と考えるので、正直どうも違和感を覚えてしまうのですがみなさんはいかがでしょうか。いずれにしても今後数十年、なにかと注目される科学技術のひとつであることは間違いありません。

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【編集後記】

 1月22日、千葉市科学館で行われた「中学生科学教室どきどき2010」の最終講座で「燃料電池を作る」を担当してきました。まじめで熱心、多少いたずら気もある中学生18人が、ステンレス金網とタッパーを使って燃料電池を作製し、水素を注入し、模型自動車を走らせて遊びました。この燃料電池は千葉県立安房高校化学部が考案したもので、1台200円という格安の原価は、彼らの触媒研究の成果です。実用化の最先端を行く「東京ガス」の方々、科学館のスタッフとボランティアの方々のご協力ですべてうまくいき、楽しい有意義な教室でした。
 燃料電池も、自然エネルギー社会にはなくてはならぬエネルギーシステムです。これら石油に代わる新エネルギーが普及するには、技術的発展はもとより国民的コンセンサスがきわめて重要であり、そのためには子どもたちに「作って遊ぶ」体験をさせることがきわめて有効です。直接の現場からは離れましたが、これからもできる限りその努力をしていきたいと考えています。

野曽原友行

千葉大学高大連携企画室
tel:043-290-3526
fax:043-290-3962
E−mail:t-nosohara@faculty.chiba-u.jp

 

 
   
 
 
 
 


 
 



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