千葉大学|高大連携企画室

 

     
ホーム btn_03gif e-マガジン リンク  

【告 知】
 
 
jisedai program
 
千葉理数教育高大連携ニュース NO.58(2012.6.22)

【1】第2回千葉サイエンススクールフェスティバルの開催について
【2】ISEF2012に参加して
【編集後記】

 

【1】第2回千葉サイエンススクールフェスティバルの開催について
 
  県立船橋高校は平成23年度文部科学省指定コアSSH(地域の中核的拠点形成)として、「千葉サイエンススクールネット」に取り組んでいます。その一環として第2回千葉サイエンススクールフェスティバルが下記の要領で開催されることとなりました。
  関心のある児童・生徒に周知していただくとともに、多数の皆様のご来場を期待します。

*「千葉サイエンススクールネット」については以下をご覧ください。
  http://www.chiba-ssnet.com/

目的 科学的創造力のある人材を育成する全県的学校ネットワークシステムの構築に向けて、小・中学生の    興味・関心を喚起して高校の取り組みにつなげ、また、高校における探究活動を活性化する。
日時 平成24年8月4日(土)10:00〜15:00
場所 千葉工業大学津田沼キャンパス6号館
主催 千葉サイエンススクールネット(平成23年度文部科学省指定コアSSH)
後援 千葉県教育委員会 千葉工業大学
内容 
   (1)高校生による児童・生徒向け実験工作展60件程度
   (2)高校生による研究紹介25件程度
   (3)学校紹介  高校・大学等の紹介
   (4)ミニ講演会 中高生向け講演会および教員向け講演会3件程度  
対象 SSネット連携小・中学校児童・生徒、SSネット連携高校生徒、小・中学生および保護者、高校生、
教育関係者、一般市民(すべて入場無料)
参加機関 千葉県立船橋高等学校 市川学園市川高等学校
千葉県立長生高等学校 千葉県立柏高等学校
千葉市立千葉高等学校 千葉県立柏の葉高等学校
千葉県立千葉東高等学校 千葉県立東葛飾高等学校
千葉県立木更津高等学校 千葉県立安房高等学校
千葉県立袖ヶ浦高等学校成田高等学校 ほか(予定)
千葉大学 東邦大学 千葉工業大学ほか(予定)

連絡先
コアSSH事務局 千葉県立船橋高等学校
〒273-0002 船橋市東船橋6-1-1
Tel:047-422-2188/2189  Fax:047-426-0422
担当 教頭  三木信夫
SS部  吉田昭彦 fwht0701@nifty.com
経理事務 田上伸子 kameko1898@yahoo.co.jp 

---------------------------------------------------------------

【2】ISEF2012に参加して

1.千葉県立佐倉高校教諭 飯島 章

  このたび千葉大学のご厚意により、5月13日から6日間、アメリカ・ペンシルバニア州・ピッツバーグで開催された高校生の科学研究コンテストの世界大会(ISEF : International Science and Engineering Fair)の視察に参加させて頂きました。世間に疎い私にとっては見るもの聞くもの皆初めてで、大変刺激的な一週間を過ごしてきました。その中でも私が特に感心したことは、科学の裾野の広さ、自身の考えを伝える力、また審査会で求められたことについてでした。これらについて感想を交えて紹介させて頂きたいと思います。

  科学の裾野の広さというのは、興味や関心のある子どもたちが多くいるということと、科学に触れる機会が多くあるということです。本大会は”fair”という名の通り、一般の方が自由に見学できる日がありました。この一般公開日には、地元の高校生や大人が多く来場していました。特に感心したのはスクールバスを連ねて見学をしに来ていた小学生です。大人でも難解な研究テーマが多数出展しているにもかかわらず、小学生が見学するというのは無謀にも思えました。しかし小学生だからわかるはずがないと決めつけず、小学生でも興味や関心
を持てる機会を作るということは、科学者の種をまくという上で大切なことだと感じました。機会を広げるという点では、千葉大学の取り組みでもある飛び入学制度も同様です。ISEFでも飛び入学の若い高校生が参加していました。科学に興味や関心のある者に対して、その年齢などと関係なく、科学に触れる機会があるということはとても素晴らしいことです。このような裾野の広さが科学の発展を支えているのではないかと思いました。

  次に、自身の考えを伝える力というのは、自分の考えを積極的に発信して相手に理解してもらう力量のことです。本大会に参加していた高校生の多くは、自身の研究についてとても生き生きとプレゼンテーションをしていました。また他の国の高校生と積極的に議論をしている姿も見られました。ノーベル賞受賞者によるパネルディスカッションでは、多くの高校生がパネリストに臆せず質問をしていました。このように、自分の研究内容を伝えるだけでなく、疑問に思ったことを伝えるということにためらいや遠慮がないことが活発な議論につながっているのではないかと思います。しかしながら日頃の授業を振り返ってみると、何か質問はありますか、と聞いても遠慮しているのか手を挙げる生徒はほとんどいません。そう考えると参加者の高校生は、大変積極的であったと思います。もちろん、こうした議論が活発にできるのは、語学力やコミュニケーション力がベースにあるから、というのは言うまでもありません。

  最後に挙げるのは、審査会で求められたことについてです。審査会は審査員とファイナリスト(発表する生徒)および通訳しか入場が認められません。したがって、私は中に入ることができませんでしたが、同行者の中に急遽通訳のお手伝いをされた方がおり、審査会後にお話を伺うことができました。その様子を伺ったところ、審査では研究の説明よりも質疑応答の時間を必要としているということでした。審査員はブースの説明や要旨を事前に熟読しており、実際の審査では説明よりも質問への回答を要求されたようです。また質問の内容についても、高校生ということで手加減をすることなく、特に研究の意義や人間社会への貢献など、根本的なことへの答えも求められました。このようにプレゼンテーションはもちろん、聞き手からの疑問に答える力も要求されるという点で、研究発表への考え方を新たにしました。

  以上、私なりに感心したことを紹介させて頂きました。帰国してからしばしば今回の視察について思いを巡らしています。科学を志す子供たちが一人でも増えていくこと、また世界を舞台にして活躍できる子供たちを育てること、これらが実現できれば科学技術立国である我が国の将来も明るくなるのではと期待しています。そして人類の未来のために、世界という一つの舞台で創造的研究を体験する場がISEFなのではないかと思います。終わりになりますが、今回の視察の機会をくださった千葉大学関係者の方々、また派遣を認めてくださった田辺新一校長先生ほか本校職員に深く感謝申し上げます。


2.千葉県立東葛飾高校教諭 高石 哲男

  各国を代表する高校生たちがアメリカに集い、自身の研究成果を発表するISEFという大会は実に壮大で、私の想像をはるかに超えたものでした。

(1)ISEFの魅力 ピンバッチを交換すると、なぜか盛り上がる

  大会初日の夜に、ピンバッチ交換会が会場近くのホテルで開催されます。会場内には高校生しか入れないのですが、大人たちも高校生に混ざってピンバッチを交換し合います(会場付近で)。体験するまでバッチを交換する行為がこんなに楽しいとは思いませんでした。目が合うと「ピンバッチ交換しましょう」と声をかけ、バッチを交換して「ありがとう」と言う。ただそれだけなのですが、非常に楽しい。「国独自のピンバッチを持ち寄って交換し合う」行為が、心を鷲掴みにするんです。私は5個のピンバッチを持っていたのですが、ものの5分で全て違う国のものになり、さらに5分後にはまた違う国のものとなっていました。参加者が箱でピンバッチを用意するのも、この会が2時間以上も続くのも納得がいきます。

(2)ISEFの魅力 オープニングセレモニーは3時間盛り上がり続ける

  ピンバッチ交換会の翌日、各国で独自のパネルを作り、ムービーを撮影します。期待に胸を膨らませて、その時を待ちました。そして夕方になると、いよいよオープニングセレモニーが始まります。まず、サイエンス分野の著名人たちがゲストとして紹介されます。そしてそれが終わると、各国の紹介です。午前中に撮影したムービーがスクリーンに映し出されると、パネルを持った代表者たちがステージに上がります。およそ3時間に及ぶセレモニーですが飽きることなく、大いに盛り上がりました。私が今まで経験したセレモニーは3時間も続くと、飽き飽きしてしまうものですが、盛り上げ上手な司会と有名人のゲスト、そして主役となる高校生たちが輝く場面が用意されているのですから、飽きずに楽しめるのも納得です。

(3)ISEFの魅力 全力で挑んだ研究 全身で表現する発表

  何といっても主役は発表する高校生です。審査会は生徒以外会場に入ることができないので、私は一般公開の日に見学しました。高校生たちは実に表情豊かに発表していました。ガン細胞の研究、太陽風発生装置、アオコ除去ロボット等、テーマは実にユニークで、自分で考えて挑戦した過程が伝わってきます。彼ら彼女らの発表を見ていると、私もワクワクが止まりませんでした。各国の代表者も互いに刺激を受け、このことが世界のサイエンスの発展につながっていくのだと実感しました。

(4)ISEFの魅力 生徒を魅了し、大人を魅了する大会

  ISEFに参加した生徒はきっと「また来たい」と思い、参加した大人は「また連れてきたい」と思うことでしょう。獲得賞金もその魅力の一つかもしれませんが、一週間かけて大会に臨み、サイエンスを通じてあの会場で各国が一つになれることがISEF最大の魅力です。私もこの一週間を通して、「今度は自分の教え子を引率したい」と強く思いました。参加を目指して大人と高校生が二人三脚で努力すること、ISEFを目指し続けること、そして参加することは何よりの宝物です。そんな宝物を少しでも多くの人々に知ってもらいたいです。

  今回、派遣していただいた千葉大学、旅をプロデュースして下さったJTBの方々、そして一週間共に過ごしたJSEC派遣団の皆さまにこの場を借りて、お礼申し上げます。また、今回の派遣を認めてくださりました本校 芝田周一 校長先生及び学校の教職員の皆様には派遣中を含め、その前後に多大なるご協力をいただき、ありがとうございました。お陰さまで私の教員人生に、新たな目標を設定することができました。今後、この経験が科学を志す高校生の育成の一助になれれるよう活動していきます。

---------------------------------------------------------------

【編集後記】

  ご存じのように、今年1月には東京大学が、秋入学への全面移行を求める素案を中間報告としてまとめました。また6月はじめには文科省が高校を2年間で卒業できる制度を創設する方針を決めました。
  これらは、国立大学として唯一「飛び入学」を実施している千葉大学としては、強い関連性と影響力を有する動きであり、現在、学内の検討委員会を中心に活発な論議が進められています。
  また6月15日(金)には、「高大接続推進委員会」として、県内の高校の先生方11名をお招きし、秋入学と千葉大の飛び入学等について率直なご意見を伺う機会がありました。高校・大学の先生方の忌憚のない意見交換が行われ、非常に有益な会議となりました。今後の千葉大学の運営方針に大いに活かされることでしょう。
  一方で、参加されたある高校の先生から、「高校の現場は、平素なかなか落ち着いて話をする時間が取りにくい状況です。今日はみなさんと教育問題について、本音をじっくり自由に語り合うことができ、よかったです」という趣旨の感想をいただき、私どもとしても張り合いのある嬉しい意見交換の場とすることができました。

  ************************

野曽原友行
千葉大学高大連携企画室
tel:043-290-3526
fax:043-290-3962
E−mail:t-nosohara@faculty.chiba-u.jp







 
   
 
 
 
 


 
 



ちば元気プロジェクト

Copyright(C)2007-2011 Chiba University. All Rights Reserved.