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千葉理数教育高大連携ニュース NO63(2012.12.27)

【1】市立千葉高校におけるSSHの実施状況
【2】JSEC(高校生科学技術チャレンジ)の結果が発表されました
【3】「日本学生科学賞」の結果が発表されました
【編集後記】

 

【1】市立千葉高校におけるSSHの実施状況

 12/18に恒例の「千葉大学化学教育懇談会」が本学工学部にて開催され、その中で、千葉市立千葉高等学校の太田 和広先生より、今年度2回目のSSH指定を受けた市立千葉高校の実施状況が報告されました。
  以下、太田先生による講演の要約です。SSHに関心のある皆さんにとって、大いに参考になる内容であると考えます。

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千葉市立千葉高等学校の第2期SSHについて      太田 和広

 千葉市立千葉高等学校は平成14年から19年まで1回目のSSHの指定を受け、先進的な理数教育の研究開発に取り組んできました。そして、今年度2回目のSSHの指定を受け、次のような課題を掲げ新たな取組を
開始しました。

1 双方向的な外部機関との連携講座の開発
  外部との連携講座がその場限りになりがちであることから、大学側、高校側と互いの意見を交換し思いを共有することで、より質の高い連携を実施していこうということです。その講座を受けたことで普段の授業の意欲
が高まったり、進路選択での有力な契機となったりする事を目指しています。

2 千葉サイエンスネットワークスの構築
 生徒が課題研究をおこなう時に、もっと自由に探究活動に取り組める環境を構築出来ないかということです。生徒が疑問に思ったその日に、自分で自転車に乗り、自分の課題を連携機関に行ってレクチャーを受けること
ができれば、生徒の自由な発想を起点とした、のびのびとした研究ができるのではないかと考えました。そしてこの活動を実現するための仕組みが千葉サイエンスネットワークスです。これは、本市にある千葉市科学館、
千葉市動物園等の機関をより効果的に利用出来ないかという取組です。

3 英語でのコミュニケーション能力の向上
 英語を母国語とする外国人実習助手を新たに採用し、実験実習の場で実務的に英語に触れる機会を日常的に設けることで、生徒達が英語を使い自己表現する機会を与える事にしました。これにより、否応なく英語を使用する機会が生まれ、最初はかなり抵抗感を見せていた生徒達も、徐々に前向きに取り組み始めていることから、教員側は効果を感じ始めています。

4 全ての学びから、理数の興味を喚起するクロスオーバーカリキュラム
 理数に関係しないと思われている授業の中にも理数に関する興味を高める題材があるのではないかという思いで取り組んでいるのがクロスオーバーカリキュラムです。例えば、古典の授業で月の満ち欠けの話が出てくる場面で、地学の教員が出向いてその季節の月の位置や見え方を説明したり、美術の授業では絵の具の説明を化学の教員が出向いて説明したりというように、学習のあらゆる場面で理数に対する興味関心を高める取組を行っています。
 これらの取組を別々に実施するのではなく、相互にリンクさせてクロスオーバーに実施していくことにより、より高い次元での理数教育を展開していく事を第2期のSSHでは目指しています。

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【2】JSEC(高校生科学技術チャレンジ)の結果が発表されました

 12/15,16の両日、日本科学未来館において一次審査を通過した30研究に対する最終審査が行われ、文部科学大臣賞、科学技術政策担当大臣賞など十数点が入賞し、表彰されました。
 県内では、昨年の千葉大学主催「高校生理科研究発表会」にて最優秀賞を受賞した、渋谷教育学園幕張高校3年、北折 暁さんの「懸濁液膜生成とその性質」(化学)がみごと「JFEスチール賞に」輝きました。
 また今年の 「高校生理科研究発表会」で千葉大学長賞を受賞した県立船橋高校3年、多田 将人さんの「ガウス整数上における二平方和の定理」(数学)も「審査委員奨励賞」を受賞しました。
 千葉大での研究発表会で自信をつけた生徒の皆さんが、このように全国大会で活躍する姿を見るのはたいへん嬉しいことです。
 詳しくは以下をご覧ください。

http://www.asahi.com/shimbun/jsec/format/JSEC2012_newsflash.pdf

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【3】「日本学生科学賞」の結果が新聞発表されました

 12/23、24の両日、日本科学未来館にて、日本学生科学賞の最終審査が行われ、内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞など十数点が入賞し、表彰されました。
 こちらでも、今年の千葉大学主催「高校生理科研究発表会」で優秀賞を受賞した千葉県立千葉高校1年、田中 堯さんの「微小貝は古環境指標として有用か-千葉県市原市瀬又から産出した微小貝化石について」(生物)がみごと「環境大臣賞」に輝き、かつISEF派遣候補となりました。まことにおめでとうございます。
 詳しくは以下をご覧ください。

  http://www.jssa.net/2012/winners56.php

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【編集後記】

 「よく思い出すのは過去に私がお世話になった先生方のことです。先生方への感謝の気持ちが私に力を与えてくれます」。課題研究の指導について、ある教師が語ったことです。また思想家の内田 樹さんは「よき師で
あることの条件は心に師を持っていること。それだけで十分なのです」と語っています。
 お二人の言葉の意味は、超えることのできない「師」の存在があるからこそ励みになり、力が湧いてくる。自分もいい教師になりたいという「憧れ」が努力の源泉になる、ということだと思います。
 先日ある会議で、この「憧れ」の話をしました。みなさん「なるほどそうだ」と頷いてくれましたが、一人の大学の先生から「さまざまな業務に追われて疲れ果て、憧れをもちたくてももてない先生方が増えているのではないか。このままでは日本の教育が疲弊してしまう。文部科学省は実態をよく調べて、もっと改善に努力してほしい」(文科省の方も同席)という意見が出され、またみなさん「なるほどそうだ」と頷いていました。
 たくさんの困難はあるけれど、でもやっぱり「憧れ」は心にもち続けたいですね。

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野曽原友行
千葉大学高大連携企画室
tel:043-290-3526
fax:043-290-3962
E−mail:t-nosohara@faculty.chiba-u.jp
















 
   
 
 
 
 


 
 



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