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千葉理数教育高大連携ニュース NO66(2013.03.12)

【1】千葉県立東葛飾高校が「科学の甲子園全国大会」出場へ
【2】千葉県立船橋高校「課題研究授業」訪問記
【3】「君も物理チャレンジを!」講習会に参加しませんか?
【4】千葉大学主催「第7回高校生理科研究発表会」の日程が決まりました
【5】「科学技術コンテスト」の情報
【編集後記】

 

【1】千葉県立東葛飾高校が「科学の甲子園全国大会」出場

  全国の科学好きな生徒等が競い合い、科学好きの裾野を広げ、トップ層を伸ばすことを目的として昨年から始まった「科学の甲子園全国大会」。
 今年は県立東葛飾高校Bチームが、千葉県代表として、全国大会の出場権を得ました。全国大会は3月23日から3日間にわたって兵庫県立総合体育館で実施されます。東葛高チームのご健闘をお祈りします。
  なお千葉大学(先進科学センター)は、千葉県大会を県教育委員会と共催で開催するとともに、昨年に引き続き千葉県代表チームに対する「強化トレーニング」を実施しました。その模様や全国大会の概要等については以下のウェブサイトをご覧ください。
http://koudai.cfs.chiba-u.ac.jp/2013kosien.html

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【2】千葉県立船橋高校「課題研究授業」訪問記

 2/21(木)、県立船橋高校1年生の課題研究授業を見学しました。
 2年次から本格的に始まる課題研究のテーマ決定の中間発表です。ほとんどが個人研究であり、この日は約2分間ずつ、29件の発表と質問が繰り返されました。生徒たちも積極的に手を挙げますが、どちらかというと
後ろにズラッと並んだ先生方の方が厳しい追及です。でもたいていの生徒は物怖じせず、堂々と答えていました。
 船橋高校では理数科1年次から2単位の「課題研究」があり、前期の「基礎実習」で仮説の立て方など基本的な科学の方法を学び、後期の「基礎研究」へと進みます。1年生から「研究」をやっている全国的にもけっこ
う珍しい高校と言えるでしょう。2年次の「課題研究」も2単位ですが、そんなわけで1年次後半からの継続研究になるケースが多いということでした。
 とても順調な流れに思われましたが、吉田昭彦先生、曽野学先生にお話を伺うと決して万全ではないと仰います。しっかりした見通しのあるテーマであれば継続は力になるけれども、袋小路に入り込みながら抜けられない生徒も多いと。そうです。テーマは決まればよいというものではないわけです。この日も曽野先生から、これで安心せずよりよいテーマを求めて工夫し続けること、遠慮なく相談に来ること等の注意がなされました。
 また筆者からの、「自然や物質は頑固で厳しいけれど、誠意を持って働きかければ人間と同じで、必ず応えてくれるからがんばりなさい」とのアドバイスには、実に気持ちのよい返事を返してくれました。
 授業後、数人の生徒にインタビューしました。C君はほんとうは宇宙物理学をやりたいのだけれど今は無理なので、竜巻発生の仕組みを探る装置を製作中。D君は東工大の実験講座で刺激を受け、フラーレンの合成を目指しています。いつも研究のことが心の一部を占めていると言います。E君はガムを噛んでいて、その粘着力の変化から、ガムの基材であるポリ酢酸ビニルの接着力と添加物の関係を追究してみたいと思いました。Fさんの、毛糸のアルカリ変性は先生からもらったテーマです。
 それぞれテーマ決定のいきさつは違いますが、口をそろえて科学研究は大好き!と微笑みます。船橋高校の先生方は苦労し、迷いつつも、そのきめ細かな指導は、確実に生徒に生かされていると感じました。

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【3】「君も物理チャレンジを!」講習会に参加しませんか? 

  今年も「物理チャレンジ」に挑戦する高校生のための講習会を千葉大学先進科学センターの主催で開催します。
  日時は5/6(月祝)、5/12(日)、5/19(日)の3日間、場所は例年通り千葉市科学館です。
  先生方、物理が好きで得意な生徒さんを是非チャレンジさせてください。そして当講習会に参加させてください。
  詳しい内容、申し込み方法等は以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.cfs.chiba-u.ac.jp/event/130312.html         

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【4】千葉大学主催「第7回高校生理科研究発表会」の日程が決まりました

  恒例の千葉大学主催「第7回高校生理科研究発表会」は、平成25年9月28日(土)千葉大学西千葉キャンパスにて開催されることが決定いたしました。今年も多数の皆様のご参加をお待ちしております。
 
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【5】「科学技術コンテスト」の情報

  春に募集のある「科学技術コンテスト」は以下の通りです。 なお秋には「日本情報オリンピック」「日本地学オリンピック」 「科学地理オリンピック日本選手権」の募集があります。       

「日本数学オリンピック」
応募期間  2013年 5/1(水)〜10/31(木)
予選    2014年 1/13(月・祝)
詳しくは   http://www.imojp.org

「化学グランプリ」
応募期間  2013年 4/1(月)〜6/7(金)
一次選考  2013年 7/15(月・祝)
詳しくは   http://gp.csj.jp

「日本生物学オリンピック」
応募期間  2013年 4/1(月)〜5/31(金)
予選    2013年 7/14(日)
詳しくは   http://www.jbo-info.jp

「全国物理コンテスト 物理チャレンジ」
応募期間  2013年 4/1(月)〜4/30(火)
第一チャレンジ  2013年 6/23(日)理論問題コンテスト 
詳しくは   http://www.jpho.jp/

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【編集後記】

  核物理学者の岸田一隆(きしだいったか)さんは、科学コミュニケーションに深い関心を寄せていて、人間は基本的に「文系」であることを次の問題例で説明しています。

(問題1)A、D、3、6と書かれた4枚のカードがある。「母音のカードの裏面は偶数である」という決まりがあることを確かめるには、この4枚のうちどのカードをめくればよいですか。

(問題2)「ビールを飲む人は20歳以上である」という決まりを確かめるには、以下の4人のうち誰に尋ねればよいですか。
@ビールを飲んでいる人 Aコーラを飲んでいる人 B16歳の人 C25歳の人

2つの問題は構造的に同じなのに、(問題2)の正答率は90%以上であるのに対し1は25%に満たない。理由は、人間はもともと社会的な動物であり、科学的な理論は苦手だからだと言います。
岸田さんは対象への興味と方法への興味の区別の重要性も説きます。自然や宇宙は多くの人々にとって興味ある「対象」ですが、認識する「方法」にはいろいろあり、むしろ神秘的な考え方に魅力を感じ、科学的な方法に関心を持つ人は少数なのだと。

岸田さんは、科学的な方法を身につけた「知的市民層」の大幅な拡大こそが、人類が生き延びるために不可欠であることを力説するのですが、これはNO62の本欄で紹介した科学哲学者、戸田山和久さんの考えとも完全に一致します。未来の「知的市民層」は、今の子どもたちであることは言うまでもありません。

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野曽原友行

千葉大学高大連携企画室
tel:043-290-3526
fax:043-290-3962
E-mail:t-nosohara@faculty.chiba-u.jp






















 
   
 
 
 
 


 
 



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