千葉大学|高大連携企画室

 

   
       
                 

 



 
千葉理数教育高大連携ニュース NO96(2015.9.4)

【1】「第9回 高校生理科研究発表会」応募総数322件となりました
【2】「第9回 高校生理科研究発表会」の講演者及び講演内容の概略
【3】「第9回 高校生理科研究発表会」後の反省会・交流会について
【4】「第9回 高校生理科研究発表会」の受賞者の発表と同時に、携帯やパソ
    コンに受賞者速報を送ります!
【5】「第9回 高校生理科研究発表会」の協力団体等のコーナーのご案内
【編集後記】

 

 




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【1】「第9回 高校生理科研究発表会」応募総数322件となりました

  「第9回 高校生理科研究発表会」へのご応募ありがとうございました。おか
げさまで322件の研究発表が行われることになりました。内訳は、物理Ⅰ65、
物理Ⅱ25、化学Ⅰ52、化学Ⅱ59、生物Ⅰ25、生物Ⅱ51、地学27、数学・
情報18です。
  なお、応募された研究テーマと要旨については現在編集作業中ですが、早急に
以下のアドレスで閲覧できるようにしますのでご覧ください。
  http://www.cfs.chiba-u.jp/koudai/pdf/9yousisyuu.pdf
 
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【2】「第9回 高校生理科研究発表会」の講演者及び講演内容の概略

講演1:「課題研究をhappyに進めるために!?」
福島県立福島高等学校 教諭  橋爪 清成 先生

  演者はこれまで福島県の高校教員として、課題研究、科学系オリンピック、実
験教室等、高校生と共にサイエンスに関わる取組に携わってきた。今回、これま
での経験を踏まえて課題研究の進め方や科学系オリンピックへの取組等について
まとめる。
  まず、課題研究活動は何のために行うのか、その意味や有用性について確認し、
その進め方についていくつかのポイントを考える。研究活動を進める上で大事な
ことのひとつに「アイデアを出すこと」がある。アイデアを出すには、happyな
気持ちを持つこと、良いアイデアを出すよりむしろ数を出すこと、組合せを考え
ること、様々な視点から具体的に物事を見て考えること等が手掛かりになると考
えている。
  上記の内容に加えて、これまで本校で行ってきた理科的な活動についても触れ
る。福島県は東日本大震災、原子力発電所事故により多大な被害を被ったが、こ
ういった逆境をはねのけ、むしろ大きなチャンスとして捉えて実施している高校
生の活動等についても紹介する。



講演2:「SSHが見る夢」
埼玉県立川越高等学校 教諭  阿部 宏 先生

  SSHのどこが素晴らしいかを語ります。
  川越高校はSSHの指定を受け、今年で10年目です。研究活動に携わる生徒
は毎年200人おり、地学オリンピック世界大会銀2回、ロボカップジュニア世
界大会参加、SEES(台湾・日本生徒研究発表会)研究発表部門優勝、物理チ
ャレンジ全国大会、金、銀、銅、優良9人、全国SSH生徒研究発表会ポスター
賞3回、日本学生科学賞中央審査3回などの成果があがりました。海外研修ハワ
イ島実習では、ハワイ大学の研究者による英語漬けのフィールドワーク、マウナ
ケア4000mでの天体観測、英語での研究発表を行っています。川高の理数教
師15人はSSHの授業で、相対性理論、宇宙創成、量子力学、バイオテクノロ
ジー、天の川銀河の腕の速度からダークマターを検出する授業を行い、その分野
の研究者と合同で生徒の研究活動を支援しています。
  この講演では、私たち川高の教師がSSHで生徒がどう成長することを夢みて
いるか、そもそもSSHがめざす、最先端を見る、研究者を知る、研究する、殻
を壊し先へ進む、人に伝える、世界を見る、とはどういうことか、その先に何が
見えるかをお話しします。



講演3:「Intel ISEF 2015」視察に参加して
芝浦工業大学柏中学高等学校 教諭  山本 喜一 先生

  上手にプレゼンするために(JSECの経験から)
  JSECの経験から、上手にプレゼンをするために心掛けておくとよいことを
お話します。
(1) 発表内容を十分理解している。
  高校の学習内容を超えた部分もしっかり理解していて、質問されたら答えられ
る。
  研究のキーワードを言える。1分でも、5分でも、10分でも説明できる。
(2) 相手に合わせたプレゼンができる。
  中学生にも、小学生にも、大学の専門家に対してもそれぞれに合わせた説明が
できる。
(3) 発表者の印象も大切です。
  誠実に対応し、明るくて、高慢にならず、素直なイメージが望ましい。
  さらに、個人研究とグループ研究については、グループの場合は3人以内で各
自の役割がはっきりしていることが大切です。ISEFでは個人研究が主流でした。



千葉市立千葉高等学校 教諭  米谷 貴信 先生

  Intel ISEF 2015レポート(国際経験のすすめ)
  Intel ISEF(インテル国際学生科学技術フェア)とは,Intelが主催する科
学技術フェアです。
  世界中から高校生が集まり,自身の課題研究の成果を発表しあう世界大会に,
日本からは2つの出場方法があります。朝日新聞社主催のJSEC高校生科学技術チ
ャレンジか,読売新聞社主催の日本学生科学賞で代表に選出されることです。
  Intel ISEF 2015においては,JSECから8チーム,日本学生科学賞からは5チー
ムが出場しました。
  審査においては,研究チームごとにブースが割り当てられ,ポスターや展示物
を用いて研究発表を行います。カテゴリーごとに1等から4等まである優秀賞のほ
か大学や企業等が授与する特別賞もあり,授賞式は非常に盛り上がります。
  Intel ISEFのもう1つの特徴として,国際交流を行う場であることも挙げられ
ます。70を超える国や地域から,1,700人を超す高校生の他,随伴する教員やボ
ランティア等,非常に沢山の人が集まります。同年代の人たちとの英語による意
思疎通を通し,参加した生徒達は,自分の英語力に自信を持てたようです。多感
な高校生の時期に,文化や科学技術等で国際交流をする経験は,将来の大きな糧
になると考えられます。高校生の皆さんは,チャンスが有れば飛び込んでみまし
ょう。


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【3】「第9回 高校生理科研究発表会」後の反省会・交流会について

  表彰式終了後、17:00より学内の会場(生協食堂)で反省会・交流会を行
います(2,000円会費制、当日徴収させていただきます)。毎年、様々な分
野、立場の方々が一堂に会し、ざっくばらんに語り合う楽しい会となっておりま
す。ふるってご参加ください。
  参加を希望される方は、9月14日(月)16:00必着で、御須までメール
でご連絡ください。


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【4】「第9回 高校生理科研究発表会」の受賞者の発表と同時に、携帯やパソ
    コンに受賞者速報を送ります!

  9月26日、午後1時までに、下記宛に空メールを送ってください。
  宛先 : koudairenkei@office.chiba-u.jp
  メールの題名と本文には何も書かないで送信してください。

  ※ 通信事情によりメール送信に失敗する場合があります。
    上手く配信できなかったときはご容赦ください。
   皆様から送られてきたメールアドレスは当日中にサーバーから削除します。


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【5】「第9回 高校生理科研究発表会」の協力団体等のコーナーのご案内

  高校生理科研究発表会開催に当たりご協力いただいている団体等の展示コーナ
ーを設置しました。
  参加される高校生や先生方に貴重な情報を提供できるものと思います。
  また、展示してくださる団体等の関係者の方々も大勢参加されますので、是非
相互の交流の場としてご活用ください。
  


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【編集後記】

  今回はエレクトレットをご紹介します。エレクトレットとは永久磁石(マグネ
ット)に対応して名付けられたようで、永久電気分極を長期に渡って保持する物
質に名づけられたものです。作り方はいたって簡単、松脂や蝋などを融点以上に
なるまで加熱、溶融し、これに直流高電圧を掛けながらゆっくりと冷却し固化さ
せます。印加電圧を取り去っても分極した状態がそのまま松脂や蝋に保存されエ
レクトレットになります。樹脂に有極性物質を分散するなど更に実用的な作り方
はインターネット上に公開されていますので、適当なキーワードで検索してみて
頂きたいと思います。
  マグネットの前でコイルを振動させると電磁誘導による電流が取り出せるのと
同様に、エレクトレットの前で金属板を振動させると静電誘導によって電圧を発
生させることができます。
  エレクトレットの利用法としては、マイクロフォン(エレクトレットコンデン
サーマイク)、振動型発電システム(静電誘導型発電器)、振動センサーなどが
有りますが高校生の柔軟な発想で奇抜な応用分野を考えてもらいたいものです。


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御須 利

千葉大学高大連携専門部会
tel:043-290-3526
fax:043-290-3962
E-mail:misu@chiba-u.jp

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