千葉理数教育高大連携ニュース NO123(2017.12.01)
【1】科学の甲子園ジュニア全国大会強化トレーニングが行われました
第5回科学の甲子園ジュニア千葉県代表チーム(渋谷教育学園幕張中学校生7名)に対する強化トレーニングが千葉大学理学部1号館において千葉大学 井宮教授を講師として11月5日、12日の2日間にわたり製作課題の作成に的を絞って行われました。
今回の製作課題は、「縦45cm×横45cm×高さ45cmの空間内に,直径20mm,重さ約32gのステンレス製の球体をできるだけゆっくり転がり落とす装置を製作し,球体が転がり始めてから設置面に着地するまでの所要時間を競う」というものです。
「振り子の運動のように行ったり来たりして時間を稼ぐ装置」や「斜面を転がり落ちる球体の速さを可能な限り抑える工夫」など生徒同士話し合いながら製作しました。
独創的な装置を考え出そうと生徒同士ディスカッションをする中で互いに自分の考えを他の生徒に伝えたり活発に論戦をしたりする様子が見られました。
第5回科学の甲子園ジュニア全国大会は12月1日からつくば国際会議場(茨城県つくば市)で行われます。
【2】第14回日本物理学会Jr.セッション(2018)開催のお知らせ
第14回日本物理学会Jr.セッション(2018)が2018年3月23日(金)に東京理科大学(野田キャンパス)で開催されます。
日本物理学会Jr.セッションは中高生による物理的内容を含む理科の研究発表の場で,世界物理年の2005年からスタートしました。
応募受付期間は2017年11月1日(水)~12月7日(木)17時までです。
応募方法などについては下記URLをご覧ください。
http://www.gakkai-web.net/butsuri-jrsession/
【3】日本天文学会第20回ジュニアセッション開催のお知らせ
中学生・高校生・高専生が天文学会年会の場で発表するジュニアセッションを、2018年3月の日本天文学会春季年会で開催します。天文や宇宙に関係することについて、観測・研究したり調べたりしたことがあれば、なんでも発表できます。
下記のとおり発表を募集しますので、ふるって応募してください。多くの皆さんの参加を期待しています。
http://www.asj.or.jp/jsession/2018haru/info.html
http://www.asj.or.jp/jsession/
【トピック】 研究テーマの紹介(ガスクロマトグラフィー)
農業用薬剤噴霧器と接触燃焼式ガスセンサーを用いてガスクロマトグラフィーを作ってみました。長さ20cmの管の中にレンガ、シリカゲル、アルミナ、粘土、活性炭、炭などの粉末を詰めて空気を流し少量の資料ガスを注射器で注入します。成分ガスの種類によって管を通過する速さが異なるので管の出口から各成分に分離されて出てきます。このガスをガスセンサーで検知します。ガスセンサーは廃棄処分になったガス漏れ警報器の中から取り出したものを使いました。
管の長さや温度、詰める物質などを変えたり、様々な方式によるガスセンサーが有るので試してみるのも面白いと思います。
詳しくは下のURLをご覧ください。
http://www.cfs.chiba-u.jp/koudai-renkei/news/2017/files/gaschro.pdf
【編集後記】
図(http://www.cfs.chiba-u.jp/koudai-renkei/news/2017/files/temawasitoled1.pdf)の回路は手回し発電機に赤色の超高輝度発光ダイオードを接続し発光ダイオードの両端を少しだけ長いリード線で短絡したものです。手回し発電機を右左に回してみましょう。直流発電機のはずですがなぜか右に回しても左に回しても発光ダイオードは点燈します。ここで生徒には現象だけを見せて考えさせるようにします。場合によっては最後まで光る理由を教えずに納得しないまま授業を終わるのもよいと思いますがいかがでしょうか。