【4】未来の科学者養成講座スタートアップ公開講座
3月17日火曜日、未来の科学者養成講座 第1期スタートアップ公開講座を千葉
大学西千葉キャンパスにて開催しました。さらに柏地区においてインターネットを利
用し、遠隔講座が同時開催されました。中学生15名、高校生128名(内20名は遠
隔講座)計143名、一般参加を含めると200名以上の参加があり、盛会な公開講
座となりました。
講座は田村教育学部長の開会のあいさつに続き、齋藤康千葉大学長の講演「研
究者としての私の歩み」があり、齋藤先生の臨床医としての診断及び治療にまつわ
る研究生活の一部が紹介され、先生の行った非常に珍しい脂質代謝異常の診断か
ら、治療法の開発に至った経緯について受講者に丁寧にお話しされました。受講者
は、ときおりメモをとりながら熱心に齋藤先生の話に聞き入っておりました。その後、
受講者はそれぞれ希望した生命科学、物理学、化学、工学の4つの基本的な実験
体験プログラムに参加しました。
・生命科学系実験「タンパク質を解析しよう」では、マイクロピペッターを使用し、ブ
ラッドフォード法によるタンパク質濃度の測定に挑戦しました。
・物理系実験「光の屈折」ではレーザー光の屈折について、みんなが屈折率を求
めるところまで、熱心に取り組みました。
・化学系実験「銅が銀?金?錬金術師の反応」では限られた時間の中、各自で銅
板上への亜鉛の析出反応と、真鍮化反応を行い、鮮やかな色の変化を観察しま
した。
・工学系実験「ミニロボットを作ろう」では慣れない手つきではんだ付けをする受講
生らも、さまざまに工夫しながらロボットを作製し、工夫を凝らしていました。
最後に受講生への修了証書の授与が行われ、公開講座を締めくくりました。
受講者の反応は良好で、下記のような感想が多数寄せられました。
・本当に面白かった。もっと時間をかけてやりたかった。
・今までに使ったことのない実験器具を使うことが出来とても面白かった。
・他の実験もぜひやりたいと思いました。
・簡単な作業でここまで楽しい気分になれたのにはとても驚いた。こういった機会が
またあったら積極的に参加したい。
・今日は面白い実験を通して、科学への関心がとても高まったと思う。
今後も、このような体験ができればよいと思っている。
・高校よりも施設のととのった大学の実験室で、実験できることはとてもうれしかっ
たです。
4月からはステップアップコースが開始され、受講者はさらに高度な課題に取り組
んでいく予定です。今後も参加者を募集してまいりますのでよろしくお願いいたします。
問い合わせ先:(メール) mirai-kagaku@office.chiba-u.jp
(電話) 043-290-2584
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