千葉大学|高大連携企画室

 

   
       
                 

 



 
千葉理数教育高大連携ニュース NO.50(2011.11.11)

【1】千葉県科学作品展 科学論文の部(高等学校)受賞者発表
【2】12/9(金)「千葉大学化学教育懇談会」のご案内
【3】1/5(木)「理科自由・課題研究推進フォーラム」のご案内   
【編集後記】

 

【1】千葉県科学作品展 科学論文の部(高等学校)受賞者発表

  平成23年度千葉県児童生徒・教職員科学作品展の受賞者が発表されました(10/19)。そのうち科学論文の部(高等学校)の受賞者は以下の通りです。これら特別賞6件は、「日本学生科学賞中央審査」へと進みます。

・千葉県知事賞
「クズはアリ植物なのか−クズの生態系内における異種個体群の関係から」
(専修大学松戸高等学校2年  吉次 由美子)

・千葉県教育長賞
「ロウソクで見られる炎色反応」(市川高等学校2年  齊藤 優貴子)

・千葉市教育長賞
「ゴム膜の二酸化炭素選択透過に関する研究」
(八千代松陰高等学校2年  大山 暁人)

・千葉県高等学校教育研究会理科部会長賞
「ヨウ素デンプン反応の反応条件」(日本大学習志野高等学校 化学部)

・千葉県総合教育センター所長賞
「11年の足跡〜夷隅川環境調査の集大成」
(千葉県立幕張総合高等学校2年  井口 智人)

・千葉県高等学校教育研究会理科部会長奨励賞
「ウミホタルの自然発光とその連鎖性を探る」
(千葉県立国分高等学校 生物部)


優秀賞、優良賞を含む受賞者の詳細は以下をご覧ください。
http://sc1.ice.or.jp/kagaku/htdocs/?action=common_download_main&upload_id=2128

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【2】12/9(金)「千葉大学化学教育懇談会」のご案内
 
  毎年この時期に実施している高大連携理科教育推進のための懇談会です。
化学教育に関心の深い多くの先生方の参加をお待ちします。

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日時 ?12 月9 日(金) 17 時00 分 より
場所 ?千葉大学西千葉キャンパス(千葉市稲毛区弥生町1−33)
    工学部松韻会館 1階大会議室
    (JR西千葉駅徒歩3分、南門を入って約100歩、オレンジ屋根の2階建)
共催 ?日本化学会関東支部、千葉大学大学院工学研究科共生応用化学専攻

参加費 ?無料 ?講演終了後(19 時より)に懇親会を予定しております。

講演者
1.「粒子合成技術を活かして無機材料の微構造を制御する」
   工学研究科 共生応用化学コース 小島 隆 助教

2.「人の役に立つ有機化合物をつくる」
   理学研究科 化学コース 荒井孝義 教授

3.「電気を通すプラスチックのイノベーション」
   融合科学研究科 画像マテリアルコース 星野勝義 教授

今回の講演では、千葉大学化学系の教員の中から話題を集めました。
参加申込および問合せ先: 千葉大学工学部共生応用化学科 佐藤智司
(E-mail: satoshi@faculty.chiba-u.jp

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【3】1/5(木)「理科自由・課題研究推進フォーラム」のご案内

  千葉市科学館の主催による課題研究指導のための研修会(討論会)です
(千葉大学共催 千葉県教育委員会後援)。

  生徒自らテーマを選び、研究し、成果を出して、発表する「課題研究」の重要性がますます高まっています。そのような教育こそが世界に通用する真の学力を培う、と認識されつつあるからです。しかし課題研究の指導
には教科書がなく、私たち理科教師にとってはいくらやる気があってもストレスの大きい、きつい仕事となっています。
  そんな中、千葉大学先進科学センターは昨年、小泉治彦著「理科課題研究ガイドブック」を発行し、全国数千の先生方と生徒たちに利用していただき好評を博しました。
  そして今年度はその続編として「課題研究指導ガイドブック(仮称)」を作成しています。小泉先生のガイドブックが基本的に生徒のためのガイドであったのに対し、今回の「指導ガイドブック」は実際に課題研究を指導してきた先生方の、あれやこれやの苦労話と困難打開の方策を集めて編集したまさに「教師用虎の巻」です。きっと現場の指導に直結して役立つことでしょう。

  このたび千葉市科学館のお計らいで、上記「課題研究指導ガイドブック(仮称)」の原稿を使ってのフォーラムが実現しました。これから課題研究を始めようとする方、指導法について相談したい方、積極的に提案した
い方、どうぞふるってご参加ください。一緒に勉強しましょう。

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目的 
  高等学校新教育課程における理数分野の課題研究、自由研究の指導法について、「課題研究指導ガイドブック(仮称)」(千葉大学編集)を使用して参加者が相互に研修し、指導理念の明確化及び指導技術の向上を図る。

主催  千葉市科学館
共催  千葉大学(先進科学センター)
後援  千葉県教育委員会
対象  千葉県内高等学校理科教員の希望者 約30人(予定)
実施日 平成24年1月5日(木)13:00〜17:00 
会場  千葉市科学館
       260-0013 千葉市中央区中央4丁目5番1号
参加費等 無料。科学館への入場料も無料です。

内  容
   (1) 開会
   (2) 課題研究指導のポイントに関する提案と協議
      @研究テーマの設定指導の在り方
      A課題研究指導の工夫
      B学校や生徒の個別の問題への対処と工夫
      C受験と研究の両立問題の解決と工夫
      Dその他、課題研究を効果的に進めるための指導法
   (3) 課題研究を含む今後の理科教育の展望
   (4) 閉会

申込方法等
      参加希望者は、平成23年12月15日(木)までに、下記メールまたはお電話にてお申し込み下さい。     同時に複数の方の参加申し込みも可。
  
   (1)申し込みに際し必要事項
     @おなまえ A勤務する学校名 B連絡のためのメールアドレス
   (2)申し込み先
      kenkyu@kagakukanQ.com  
     又は 千葉市科学館 043−308−0519

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【編集後記】

  1987年秋の文化祭、県立千葉高校2年生のクラスで「原発」をやりました。チェルノブイリ事故の翌年のことです。
  青春18切符で東海村の「日本原電」を訪ねて勉強し、核燃料集合体の模型作り、水蒸気を噴射して羽根車を回転させ発電する実験、ウラン鉱石(α、γ放射)とストロンチウム90(β放射)を使った放射線の遮蔽実験
などを使って原発の仕組みを解説し、チェルノブイリ事故の原因とその後の調査結果などと合わせて発表しました。
  推進派の近藤駿介東大教授(現原子力委員会委員長)、反対派の高木仁三郎さん(原子力資料情報室・故人)など、約20名の専門家への質問状も出しました。生徒たちの真剣な問いかけに、推進・反対を問わずほとんどの科学者、技術者たちが懇切丁寧な返事をくださったことが印象に残っています。
  全校1200人以上のアンケートも集めました。「日本の原発も必ずしも安全とは思わない」が46%、「安全だと思う」が13%という結果で、「生徒の半数近く、原発の安全性を疑問視」と、新聞で紹介されました。
  当時千葉高校の教員だったOさんは先月出版したある本の中で、「国や企業の利益に左右されない生徒たちの目には、原子力は人間の手に負えない危険なものとして映っていた」。私たちは「どうして深刻に受けとめることができなかったのか」と述べておられましたが、私も全く同じ心境です。あれ以来、原発の安全性への関心は急速に衰え、「原発ルネサンス」の時代を経たのち、巨大事故に至ったのです。
  「同じ過ちを二度と繰り返してはならない」。あまりに言い古された言葉とはいえ、私たちは今、この言葉の重みをもっともっと強く噛みしめなければならないと思います。

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野曽原友行

千葉大学高大連携企画室
tel:043-290-3526
fax:043-290-3962
E−mail:t-nosohara@faculty.chiba-u.jp



 
   
 
 
 
 


 
 



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