千葉大学|高大連携企画室

 

   
       
                 

 



 
千葉理数教育高大連携ニュース NO55(2012.04.10)

【1】高大連携企画室の新体制について
【2】千葉市立千葉高校がSSHに指定されました
【3】「サイエンススタジオCHIBA」第5期スタートアップ公開講座
    のご案内
【4】「高校教師のための 課題研究指導サポートブック」をご希望の
    方に差し上げます
【5】「君も物理チャレンジを!!」講習会に参加しませんか?
【編集後記】

 

【1】高大連携企画室の新体制について

  千葉大学高大連携企画室は、2008年より企画運営を指導して来られた花輪知幸室長に代わり、工藤一浩 新室長が就任し新体制となりました。
  室員は五十嵐和廣、野曽原友行、鈴木昌男の3人で変更はありません。

    勤務日:五十嵐和廣・・(月)(火)(水)
        野曽原友行・・(月)(火)(木)
        鈴木 昌男・・(火)(水)(木)(金)ただし水曜日は
                午後から

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  以下、花輪 知幸 旧室長から退任の挨拶です。

  4年間の在任中は学内はもとより、高校・大学での教育に様々な立場から携わる多くの方々から、高大連携企画室の運営にあたりご協力をいただきました。また高校での教育の現況について、実に多くのことを学ばせて頂きました。退任にあたり、改めて御礼を申し上げます。高大連携企画室長は、工学研究科の工藤一浩教授(前先進科学センター長)に変わりますが、今後も高大連携企画室の運営にご厚情を賜りますよう、お願いいたします。

  高大連携とは何であるか、大学や立場により捉え方はさまざまと聞いています。インターネットで調べると高大連携という言葉は初出は12年前で10年ほど前から広く使われるようになったとあります。大学における学習を高校の単位として認定する制度と狭く定義するものから、高校と大学の連携のもとになる教育活動と広く
定義するものもあります。さらには、入試広報の別名として定義されている大学もあると聞いています。

  千葉大学では入試広報戦略企画室と独立に高大連携企画室を設置し、広い意味での高大連携を進めてきました。高大連携事業の推進には、高校・大学関係者のネットワークが不可欠です。相互に信頼できるパートナーがいてこそ、有効な企画が立案できます。
  千葉大学主催の高校生理科研究発表会や、船橋高校が中心となっている千葉サイエンススクールネットなど、東邦大学、日本大学、千葉工業大学など近隣の大学とも共同事業が展開できるようになりました。これらの事業により培われたネットワークは、これまでの活動の継続のみでなく、新しい活動を産み出す源でもあります。
  私は高大連携企画室長を退任しますが、高大連携ネットワークの中には留まりますので、これからも声をかけていただければ幸いです。

                                          先進科学センター 教授 花輪 知幸

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  以下、工藤 一浩 新室長から新任の挨拶です。

  本年度4月より、花輪知幸先生から新しく高大連携企画室長として就任いたしました。よろしくお願いします。
  高大連携企画室では引き続き、高校生理科研究発表会、出張講義、「サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(講座型学習活動支援)」(SPP)や「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」への協力など、高校生を対象としたさまざまな活動を、高校の先生方をはじめ、教育界、産業界、マスコミなどと協力しながら推進し
てゆきたいと考えています。
  高大連携企画室は次世代若手人材育成と高大連携事業の発展のため、関係者の皆さまにお気軽にご相談頂けるよう門戸を開いています。また、実験機材貸し出しや各学部の専門家をご紹介できるネットワークをつくっておりますので、是非ご活用ください。

                                          大学院工学研究科 教授 工藤 一浩

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【2】千葉市立千葉高校がSSHに指定されました

  千葉市立千葉高校がSSHに指定されました。2002年の初代SSHに採択されてから、2度目の指定となります。市立千葉高校の、とくに理科の先生方はまた忙しくなりますが、力を合わせて頑張ってまいりましょ
う。
  これで現在、千葉県内のSSHは、県立船橋高校、市川高校、長生高校、県立柏高校、市立千葉高校の5校となりました。
  なお全国の指定校総数は178校で、昨年より33校増加しています。

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【3】「サイエンススタジオCHIBA」第5期スタートアップ公開講座のご案内
 
  第1期〜第3期まで続いた千葉大学「未来の科学者養成講座」が、「サイエンススタジオCHIBA」として再始動し、今年で第5期目を迎えます。

  受講生はまずスタートアップコースで、様々な科学実験体験や学習を行い、その中から課題研究に自主的に取り組む者がマスターコースへ進級します。
  マスターコースでは大学教員やチューターの支援のもと、課題研究に取り組み、研究発表を行い、飛び入学やAO入学に活用可能な資料の作成などを行います。さらに科学(論文)コンテストへの支援を受けることもできます。
  今回の「第5期スタートアップ公開講座」はその第1回講座ですから、「サイエンススタジオCHIBA」受講希望者は必ず参加してください。

場所・日程は以下の通りです。

  場所:千葉大学西千葉キャンパス 教育学部大講堂

  日程:4月29日(日/祝日)

  第1部 講演および講座説明
 
  12:30 受付開始
  13:00 開会挨拶 
  13:05 実験講座
   @〜Dから希望する講座を一つ選んでメールまたはFAXで登録してください。
  @ 生命科学「自分のDNAを見てみよう 」
  A 物理学「検出器を作って放射線を調べよう」
  B 化学「銅が銀?金? 錬金術師の反応」
  C 工学「色素増感太陽電池を作ろう」
  D 数学「箱と玉の数理実験〜ソリトンを作ろう〜」
  16:00 終了予定

「サイエンススタジオCHIBA」受講希望者の登録方法
  ・個人または学校を通してメールまたはFAXで登録
  ・登録内容:氏名、学校、学年、電話番号、メールアドレス
  ・お問い合わせ・登録先:E-mail  mirai-kagaku@office.chiba-u.jp
  FAX: 043−290−2584

  ただし今回(4/29)の「第5期スタートアップ公開講座」のみの参加も可能です。

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【4】「高校教師のための 課題研究指導サポートブック」をご希望の方に差し上げます

  前号でも紹介しましたが、千葉大学先進科学センターを発行元とする、課題研究の教師用サポートブックです。1000部発行し、2週間で約400部を全国に発送いたしました。
  ご希望の方は以下をご覧ください。

   http://koudai.cfs.chiba-u.ac.jp/support%20book.htm

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【5】「君も物理チャレンジを!!」講習会に参加しませんか? 

  これも前号でもお誘いしましたが、今年で3回目となる「物理チャレンジ」応援のための講習会の募集です。締め切りが4/15(日)と迫ってまいりました。
  講習会は4/29、5/6、5/20、6/3の4日間、理論問題、実験問題ともに十分な対策を行います。「物理チャレンジ実験問題部会長」の近藤泰洋先生も講師です。物理オリンピック参加のOBも「物理チャレンジ日本委員会」から派遣され、体験を語るなど、企画は盛りだくさんです。
  先生方、物理が好きで得意な生徒さんを是非チャレンジさせてください。そして当講習会に是非参加させてください。
  詳しくは以下のHPをご覧ください。
 
   http://www.cfs.chiba-u.ac.jp/event/120229.html
   (*5/20の会場は千葉大学理学部2号館に決まりました)

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【編集後記】

  もう32年も昔のことです。私の不注意が原因で、有機化学の実験中に3年生の女子生徒が顔に硫酸を浴びてしまいました。眼に入らなかったのがせめてもの救い、とはいえ顔一面のヤケドで黒い斑模様がいっぱいできてしまいました。さぞ痛かったことでしょう。女の子ですし、これはもう一大事、私は最大限の誠意を尽くしてお詫びしましたが、たいそう悩み、悔やみました。
  ところがその子は1日学校を休んだだけで、顔中にガーゼを貼り付けたまま堂々と登校し、すべての授業を受けているではありませんか!私はそのけなげな態度に感動するとともに、申し訳なさいっぱいで、心底胸が痛みました。

  つい先日、私が入門して間もないフルート教室の発表会がありました。終了後の懇親会の席でのこと、さきほど美しい音色を響かせていた上品な女性が「野曽原先生でいらっしゃいますか?」と声をかけてきました。
そうです。あの「女子生徒」でした!!

「土曜日は嵐のような天気でしたが、フルートコンサートの上に、思いがけない先生との再会で、素晴らしい一日となりました(中略)・・ 授業中のことは、私の不注意と手順をきちんと守らなかったことが原因で、本当に申し訳ありませんでした。まだお若かった先生のお立場、心情を思うと、今思い返しても身の縮む思いです・・・・」

  後日いただいたメールの一部です。

  以後、定年退職までこれほど大きな事故はありませんでした。安全にはいっそう気をつけるようになったからだと思います(それでも事故は起きるときには起きるのですが)。また、事故を起こせば、このような好意的
な生徒や保護者ばかりではないことを肝に命じておかねばなりません。

  さて【4】の「サポートブック」には全国の先生方が体験した「事故例」が多数紹介してありますので、ぜひ参考にしてください。「事故がいやだから実験はしない」という理科教員も、何人も見てきましたが、それは本
末転倒です。
 
  最後に・・・教師って素敵な仕事ですね。

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野曽原友行

千葉大学高大連携企画室
tel:043-290-3526
fax:043-290-3962
E−mail:t-nosohara@faculty.chiba-u.jp























 
   
 
 
 
 


 
 



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