【1】国際物理論文コンテストで、市川高校3年生が佳作
このほどポーランド科学アカデミー主催の「国際物理論文コンテスト」が開催され、市川高校3年の天崎 瑶子さんが佳作に選ばれました。
研究テーマは「ドライアイス上でのアルミニウム板の振動」。歴史のあるコンテストでありながら、日本からの論文で佳作以上になったのはまだ4校しかありません。天崎 瑶子さん、ご指導の先生方、おめでとうございます。
http://www.ifpan.edu.pl/firststep/
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【2】千葉大学「第6回高校生理科研究発表会」報告
9月29日(土)当大学教育学部等を会場として、県教育委員会との共催による「第6回高校生理科研究発表会」が開催されました。第1回以来、発表ポスターは着実に増加し、今年度も昨年度より14件多い209件の発表となり、全体の参加者も928名と過去最高となり、会場は高校生、先生方、一般の皆様など多数の方々の熱気であふれました。
昨年度よりいっそう盛大かつ充実した形で実施できましたのも、多くの皆様方のご支援、ご協力によるものと感謝しております。この場をお借りして厚くお礼申し上げます(ご協力いただいた企業、大学等の団体を末尾に掲載させていただきました)。
発表と講演会終了後、大ホールにて表彰式がおこなわれ、各賞5件、優秀賞47件に加え、優秀な指導者に授与される朝日新聞社千葉総局長賞が2名の先生方に贈られました。以下、各賞と指導者賞の受賞者をご紹介いたします。優秀賞を含めた全体の受賞者は以下をご覧ください。
http://koudai.cfs.chiba-u.ac.jp/houkoku24.htm
また講演と表彰式の様子は以下、ユーストリームにてご覧になれます。
http://www.ustream.tv/recorded/25782939
最優秀賞
「銅樹を大きく成長させる方法」
渋谷教育学園幕張高等学校:矢吹 凌一
千葉大学学長賞
「ライデンフロスト」
市川高等学校:四倉 直弥 中島 健太 須藤 隆仁
千葉県教育長賞
「ガウス整数上における二平方和の定理」
千葉県立船橋高等学校:多田 将人
千葉市長賞
「有孔虫化石を利用した古海洋環境の推測」
静岡県立浜松北高等学校:大石 雄太 佐井 常慈
高橋 翔也 森下 智之
千葉市教育長賞
「津波の被害をのりこえたヒカリモの能力を探る研究」
茨城県立日立第一高等学校:佐藤 実希 遠田 萌
蛭田江美香 堀之内 舜
朝日新聞社千葉総局長賞
千葉県立千葉東高等学校教諭 木村 孝康
千葉県立長生高等学校教諭 田辺 浩明
千葉大学が主催する理科研究発表会の特色の一つは、入賞の有無に関わらずすべての研究発表に対し、科学研究や教育の第一線で活躍する審査委員の先生方からその研究についての審査委員コメントが与えられる点です。コメントはその研究の素晴らしい点、改善を要する点など、これから更にその研究を進めていく上での有益なアドバイスも沢山含まれています。現在、鋭意作業を進めおりますのでしばらくお待ちください。
【審査・運営等にご協力いただいた団体名】
企業:
NEC スマートエネルギー研究所
出光興産 株式会社 先進技術研究所
株式会社 大林組 技術研究所環境技術研究部
東京化成工業 株式会社 グローバル事業部
新日本製鐵 株式会社 先端技術研究所
財団法人 双葉電子記念財団
三井化学 株式会社 袖ヶ浦センター研究本部
株式会社 リコー 先端技術研究センター
千葉大学生活協同組合
県市:
千葉県教育庁 千葉市教育委員会
千葉県総合教育センター 千葉市科学館
千葉県立中央博物館 松戸市教育委員会
大学:
日本大学 理工学部
高校:
千葉県立千葉高等学校 千葉県立沼南高等学校
千葉県立千葉東高等学校 千葉県立印旛明誠高等学校
千葉県立若松高等学校 千葉県立成田北高等学校
千葉県立幕張総合高等学校 千葉県立佐倉高等学校
千葉県立津田沼高等学校 千葉県立佐倉南高等学校
千葉県立船橋高等学校 千葉県立四街道北高等学校
千葉県立船橋啓明高等学校 千葉県立匝瑳高等学校
千葉県立市川東高等学校 千葉県立成東高等学校
千葉県立市川昴高等学校 千葉県立長生高等学校
千葉県立松戸高等学校 千葉県立安房高等学校
千葉県立松戸国際高等学校 千葉県立天羽高等学校
千葉県立東葛飾高等学校 千葉市立千葉高等学校
千葉県立柏高等学校 千葉市立稲毛高等学校
千葉県立柏陵高等学校 銚子市立銚子高等学校
中学: 市川市立東国分中学校
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【編集後記】
今回の「最優秀賞」は渋谷幕張高校1年の矢吹 凌一さんによる「銅樹を大きく成長させる方法」(化学)に与えられました。化学実験では最も身近なものの一つである「金属樹の反応」に、まだまだ大きな発見が秘められていることに驚き、また励まされた人も多かったのではないでしょうか。以下、矢吹さんの感想です。
本研究では、再現性を得るのに最も苦労した。多くの実験を重ねることで、なんとか再現性
の得られる条件を決定できた。ただ、実験結果はすぐには出ず、3日後にようやく出るので、忍
耐が必要だった。
今回、最優秀賞を頂き、これまでの努力の成果が認められたので、非常に光栄に思ってい
る。今後も研究を続け、また新たな賞を頂けるように頑張っていきたい。
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野曽原友行
千葉大学高大連携企画室
tel:043-290-3526
fax:043-290-3962
E−mail:t-nosohara@faculty.chiba-u.jp
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