【1】「日本学生科学賞」の結果が発表されました
12/22,23の両日、日本科学未来館にて、日本学生科学賞の最終審査が行われ、内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞など十数点が入賞し、表彰されました。詳しくは以下をご覧ください。
http://event.yomiuri.co.jp/jssa/prize/sudy_h.htm#KK01
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【2】「第2回 高校・高専気象観測機器コンテスト」で長生高校が最優秀賞
12/21(土)、船橋港係留中の旧南極観測船しらせ艦内において、「WNI気象文化創造センター」主催「第2回 高校・高専気象観測機器コンテスト」の最終選考(ポスターセッション)が行われ、長生高校サイエンス部地学班の発表「放射熱を測定する」がみごと最優秀賞を受賞しました。長生高校は第1回でも優秀賞と審査員特別賞を受賞しています。顧問の田辺浩明先生は、「最優秀を受賞したことよりも、SSHではない子たちがあれこれと試行錯誤しながら活動した成果が評価されたことがうれしい」と話していました。
主催者発表はまだのようですが、コンテストの内容について知りたい方は以下をご覧になってください。
http://wxbunka.com/docs/WxBunka20130315.pdf
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【3】「第5回 坊ちゃん科学賞」で安房高校が最優秀賞
紹介が遅れて恐縮ですが、10/27(日)、東京理科大学葛飾キャンパスにおいて、東京理科大学理窓会主催「第5回 坊ちゃん科学賞」の口頭発表が行われ、安房高校化学部の「酸化還元電位計を用いた触媒の能力測定」が、78件中みごと最優秀賞を受賞しました。顧問の両角治徳先生は「私からの度重なるダメ出しにも拘わらず、酸化還元電位と触媒能の関係を導いた生徒たちの熱意と努力は立派です」と話していました。
こちらも主催者からの入賞者発表等はまだのようですが、コンテストの内容について知りたい方は以下をご覧になってください。
http://risoukai.com/risoukai/activities/b-scienceaward/
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【4】「理科自由研究・課題研究に関する教員研修会」にご参加ください
前号でもお知らせしましたが、課題研究指導についての教員研修会を2/22(土)千葉市科学館において開催します。
課題研究の指導は初めての方はもちろん、ベテランでさえ常に悩みの多いものです。しかしまた生徒と一緒にやりとげた研究成果は理科教師にとって無上の喜びでもあります。その指導に「虎の巻」はないと思いますが、同じ思いの皆さんと知り合い、ざっくばらんに話し合うことで、ヒントや励ましが得られ、やる気が出てくることは間違いないでしょう。課題研究に取り組んでいる先生方、これからチャレンジしようとしている先生方、どうぞ遠慮なくご参加ください。
申し込み締め切りは2/10(月)です。
以下、主催者の千葉市科学館 大高一雄館長の「おしらせ」を再掲します。
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理科自由研究・課題研究に関する教員研修会のおしらせ
千葉市科学館 館長 大高一雄
いつの間にか寒さに震える季節になりました。皆様はお元気に御活躍のことと思います。
理科自由研究に関する中学と高校の教員の研修会を千葉市科学館主催、千葉大高大連携専門部会共催、千葉市教育委員会の協力で、JST支援の下に下記の趣旨とプログラムで、開催します。
理科の自由研究・課題研究や生徒の発表会がしだいに盛んになってきているのは喜ばしいことです。それらはひとえに指導の先生方のご努力の結晶です。しかし、中には、取り巻くいろいろな問題の解決に悪戦苦闘する悩み多い日々を過ごされている方、あるいはともすれば挫折感を感じている方も多いのではないでしょうか。
この研修会は、そういう理科の自由研究と課題研究をめぐる諸問題をどうやってクリアしているか、自分はいかに思いあぐねているかなど現場の教師の体験を率直に披露しあって、クローズアップされた諸問題について実践を通した経験と悩みをみなで共有し、今後に生かそうとする試みです。3人の方にご自分の経験に即した話題提供をお願いしました。
記
1.日時:平成26年2月22日(土) 10:00−16:30
2.場所:千葉市科学館 9階科学工作室
(交通費支給、参加者は無料で入館できます)
3.プログラム:時間は目安です。適宜休憩時間がはいります.
○ 市川高校の課題研究への取り組み
(10:00−10:45)
市川学園高等学校 細谷 哲雄
討論(10:45−12:00)
○ 理科への興味関心のかき立てに向けての私のアプローチ
(13:00−13:45)
東海大学付属望洋高等学校 福島 章喜
討論(13:45−15:00)
○ SPPやSSHの応募に至るまでの、また、採択後の諸課題
(15:00−15:45)
JST 田辺 新一
討論(15:45−16:30)
4.申し込みあてさき(今から可能です。締め切り 2月10日(月))
千葉大学高大連携専門部会 野曽原友行
お名前、所属、連絡先の電話番号とメールアドレスをお伝えください
電話:043−290−3526
メール:t-nosohara@faculty.chiba-u.jp
問い合わせ:千葉市科学館 大高一雄
電話:043−308−0519
メール:kazuo.ohtaka@kagakukanQ.com
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【編集後記】
「カーボンの1nmレベルの細孔には、いろいろな気体分子が数十万気圧に相当する密度で吸着することがわかった。これは超低コストの物質の分離、除去、合成に応用できる可能性がある」。
これは吸着の分野で世界的な貢献をされてきた金子克美千葉大学名誉教授による「最終講義」(1/11(土)千葉大学けやき会館)の一節です。
私は、金子先生が24歳で千葉大学に赴任されたときの最初の教え子の一人でした。先生の研究への姿勢は厳しく、いいかげんな私はよく怒られましたが、卒業研究の中間発表で私の仮説が誰からも相手にされなかったとき、ただ一人先生が「その考え方もあり得る」と弁護してくれたことが嬉しい貴重な思い出となっています。
「最終講義」で紹介された学生たちとの共同研究は、私たちの時代とは比較にならない非常にみごとなハイレベルのものでしたが、先生と学生たちとの雰囲気はあの頃と同じ厳しさと愛情にあふれていました。
講義は「研究指導の秘訣」にも及びました。まず研究の面白さをわかってもらうこと、考え方のヒントを示し、やるのは学生であること、学生個々のペースに合わせ成長を待つこと、たとえ間違ったとしても面白い研究になりうること、チャレンジ・生意気・自己主張を奨励することなどなど、決して権威を押しつけない先生ならではの手法に感激しました。
金子先生は「信州大学エキゾチックナノカーボンの創成と応用プロジェクト拠点 特別特任教授」としてなお第一線でご活躍です。
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野曽原友行
千葉大学高大連携専門部会
tel:043-290-3526
fax:043-290-3962
E−mail:t-nosohara@faculty.chiba-u.jp
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