千葉理数教育高大連携ニュース
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千葉理数教育高大連携ニュース NO.134(2018.11.01)

【1】2018年第2回千葉大学化学教育研究懇談会のご案内

 2018年第2回化学教育研究懇談会を下記の要領で開催いたします。新進気鋭の
下記の先生方に最新の研究成果を紹介していただきますので,ぜひご参加下さい
ますようお願い申し上げます。
 今回は,生体関連物質や身の回りの有機化合物などのトピックスについて,結
晶や分子の構造の観点から村田 武士先生と赤染 元浩先生に最新の研究成果を
紹介していただきます。有機・生体系分子の性質を様々な観点から検討する今回
のご講演は、先端技術として学術的観点から興味深いだけでなく、多くの異なる
専門分野の研究者や学校における生徒学生への指導にも役立つものと思われます。
 また、高等学校教員と大学教員の交流を通して教科や課題研究指導また入試な
どの情報交換もできればと考えております。講演後,簡単な懇親会を準備してお
りますので,こちらにも是非ご参加下さい。



日時: 2018年11月29日(木) 17:00 ~18:25 講演会
18:30 ~19:45 懇親会 (会費 1500円)
場所:千葉大学西千葉キャンパス・松韻会館・一階会議室 (南門からすぐです)

<プログラム>
1.      17:05~17:45 村田 武士 教授 (千葉大学大学院理学研究院)
「創薬につながる膜タンパク質の構造解析」
ヒトの細胞膜に存在するタンパク質は多くの疾病に関与する重要な創薬ターゲッ
トです。
本講演では膜タンパク質の立体構造解析の最新情報と我々の取り組みを紹介いた
します。

2.      17:45~18:25 赤染 元浩 教授 (千葉大学大学院工学研究院)
「包接結晶の可能性:有機化学への応用」
ホスト分子がゲスト分子を取り込んで結晶化した包接結晶は、高校の化学ではメ
タンハイドレートが紹介されます。身近なキッチンの排水口ではヌメリ取り剤な
どでも使われます。包接結晶の実例と私の有機化学への応用例を紹介させていた
だきます。

講演時間には質疑応答も含む

参加申込締切日:2018年11月22日(木)
参加申し込み方法:
以下の情報を上川直文までE-mail(uekawa@faculty.chiba-u.jp)にてお送り下さ
い。
・お名前・学校名
・交通費支給希望の有無
・懇親会参加の有・無 (会費は1500円です。)

担当者:
千葉大学大学院工学研究院共生応用化学コース
日本化学会関東支部幹事
上川 直文
E-mail: uekawa@faculty.chiba-u.jp
TEL&FAX: 043-290-3373

以上

 詳しくは下記URLをご覧ください。
https://www.cfs.chiba-u.jp/koudai-renkei/topics/files/2018kagakukondankai-2.pdf




【2】第29回日本数学オリンピック(JMO)のご案内

 国際数学オリンピック(IMO)イギリス大会(2019年7月)の日本代表選手候補
を選抜する第29回JMOを行います。
  また,この受験者の内の女子は、ヨーロッパ女子数学オリンピック(EGMO)の
選抜も兼ねています。奮って応募してください。

 詳しくは下記URLをご覧ください。
http://www.imojp.org/mo2019/jmo2019/recruit.html


【編集後記】

 丸めたアルミ箔によるコヒーラーを使った偶力の実験をご紹介します。
 フィルムケースの中にアルミ箔を丸めたものを入れます。アルミニウムは空気
中で酸化しやすく表面が酸化被膜で覆われているため、電流が流れにくく、この
状態で電圧をかけても電流が流れません。ところが、ライターの圧電着火装置で
電気火花を飛ばすと、電磁波が発生し酸化皮膜の絶縁性が破れ電流が流れます。
 このコヒーラーとモーターと電池を直列につなげたものを発泡スチロールの上
に固定し全体を軽い糸でつりさげます。これに圧電着火装置を近づけて放電させ、
電磁波を発生させると、コヒーラーに電流が流れモーターが回転を始めます。そ
の瞬間、つりさげられた装置全体はモーターの回転方向とは逆に回転を始めます。
 非接触でスイッチを入れる装置としてコヒーラーを使ってみました。50年ほど
昔のことですが、増田屋斉藤貿易という会社でニッケル粉を使ったコヒーラーを
受信装置として使ったおもちゃのラジコンカーがアメリカへの輸出品として開発
され大いに外貨を稼いだとの話を聞いたことがあります。

 詳しくは下記URLをご覧ください。
http://www.cfs.chiba-u.jp/koudai-renkei/information/files/kakuun.pdf



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