飛び入学
Early Admission

有機合成化学 ― 科学者、研究者の近道 ―

千葉ヨウ素資源イノベーションセンター

千葉県産「ヨウ素」は、世界シェア21パーセント。

ヨウ素(ヨード)は日本の数少ない天然資源。

荒井 孝義

千葉大学大学院理学研究員 教授
ソフト分子活性化研究センター長
千葉ヨウ素資源イノベーションセンター長

1992年 北海道大学 薬学部卒。1995年 東京大学大学院 薬学系研究科中退、博士(薬学)。同年 東京大学薬学部助手、1997年 大阪大学産業科学研究所助手、2003年 千葉大学理学部助教授を経て2010年から教授。


産官学が連携する最先端科学によって高付加価値なヨウ素製品を開発・製造する

理科の実験で学んだ「ヨウ素反応」、消毒液のヨードチンキ」など、「ヨウ素」は私たちが身近に利用している元素のひとつです。濃いオレンジ色の液体として見慣れていますが、それだけではなく、さまざまな医薬品や化学製品の材料として使われる重要な物質です。その「ヨウ素」は日本が海外に輸出している貴重な元素であることをご存知でしょうか?生産量は南米のチリについで世界第2位。世界の約30%を占めています。そして、千葉県は国内生産量の75%を産出しています。
ところが、日本は、せっかくの産出国でありながら、その多くを製造原料の形で輸出してしまい、資源を十分活かしきれていないのが現状です。そこで、千葉大学では、「日本の貴重な『ヨウ素』資源を活用するために、最先端科学で高付加価値のヨウ素製品を開発・製造する拠点が必要である」と考え、「千葉ヨウ素資源イノベーションセンター(CIRIC)」を設立しました。
センターでは、1)次世代太陽電池(ぺロブスカイト太陽電池)用ヨウ化鉛の安定供給、2)導電性に優れた 有機薄膜の創製、3)放射性ヨウ素薬剤によるがん診断・治療の新展開、4)新規造影剤合成法の開発、5)有機ヨウ素化合物を利用した高機能ポリマー創製などの多角的な産学連携課題を推進し、ヨウ素資源の高機能化を行います。

【関連リンク】

ソフト分子活性化研究センター(SMARC)

千葉ヨウ素資源イノベーションセンター(CIRIC)

ヨウ素はX線撮影に利用される造影剤をはじめ、医療、工業、食品、農業などあらゆる産業で活用されている。

▲ PAGE TOP