グローバル企業で
ブラウザーを快適に動かすプログラムを開発中
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グーグル合同会社 シニアソフトエンジニア
上野康平さん2006 年春、理学部 物理学コース入学。2年次、『天才プログラマー/スーパークリエータ』に最年少(当時)認定される。卒業後、東京大学大学院情報理工学系研究科 創造情報学専攻に進む。修士課程を修了後、(株)ドワンゴを経て、現在はグーグル合同会社で活躍中。
メッセージ
情報科学の世界が好きで、高校時代は独学でプログラムを書いていました。飛び入学を選んだのも、一般的な受験勉強で大好きなプログラミングやコンピュータグラフィックの研究を中断させたくなかったから。早く大学に入って、最先端のことを学びたいと考えていました。先進科学プログラムでは、1年次から特別プログラムがあり、第一線の研究者から直接話が聞ける“オムニバスセミナー”があったり、いろんな教授から個人指導を受けられるのも魅力でした。
現在はグーグルでウェブブラウザ「Chrome」を快適に動かすためのプログラムの開発に携わっています。ソフトウェアエンジニアはどの分野でも開発できる能力を求められますが、私は中でもプログラムの高速化を手がけることが多いですね。世界中のエンジニアとチームを組んで仕事をしますが、開発にあたってはロジックや数値的な解析を要求されたり、理論や手法の有効性を実験で証明する必要があったりします。こういう場面に対応できる基礎力が、先進科学プログラムで養われたと感じています。ここは、研究者になるための修行の場として最適だと思いますよ。